『また君に会える時を』
……どこまでも続く、大草原。
──僕は誰だ?
その自問を繰り返しながら、僕はただひたすら前へと進む。
どういうわけなのか、僕は何も覚えていなかった。……僕は記憶を失っていた。
いったい、ここはどこなのか?
僕はいったい誰なんだ?
いくら歩いても果ての見えないこの草原と同じように、僕の記憶世界にもただ無限の闇が広がっていた。
そこには、何もない。
僕は誰なのか。何度心の中で自問してみても、答えは見つからない。
一条の光さえも射す気配はない。
時ばかりが無為に過ぎてゆく……。
……まったく何も思い出せなかった。
自分の名前さえ分からないまま、僕は広大な世界を彷徨い歩く。
(──以上、本文より抜粋)
素直に考えるならば、この作品はファンタジーということになるのでしょうが、書いた当人がファンタジーというものを意識(志向)して執筆した物語ではないので……迷った末、「児童書・童話」に登録しました(大枠ではライト文芸にも当てはまると思うのですが、別サイトのジャンル登録との兼ね合い上、そちらに合わせてこちらも児童向けのところに)。
(現在、本作品は「アルファポリス」と「小説家になろう」にて掲載しています。)
あなたにおすすめの小説
【短編】ハムスターのたまごと勇気をもらった僕
僕が飼っていた、いや、家族だったジャンガリアンハムスター。名前は『たまご』。
僕は、そんなたまごから勇気をもらった。
だから僕は前に進み続けることができる。
そう、今でも――。
鬼狩りトウヤ ー最後の鬼となる少年ー
少年トウヤ。
鬼に最愛の姉を殺された夜、彼は復讐を誓う。
だが、彼自身もまた鬼だった。
鬼王の血を引きながら、角を持たず生まれた"異端の鬼"。
人間を助けたことで鬼の里を追われた彼は、人間の世界へ逃れ、鬼を狩る者となる。
鬼でありながら鬼を斬る。
その正体が人間に知られれば、討伐されるのは彼のほうだ。
それでも彼は刀を振るう。
姉を奪った鬼を、この手で滅ぼすために。
鬼を狩る者たちの中に、鬼がひとり。
これは復讐から始まる少年の物語。
そして――やがて"最後の鬼"となる少年の物語。
ローズお姉さまのドレス
最近のルイーゼは少しおかしい。
いつも丈の合わない、ローズお姉さまのドレスを着ている。
話し方もお姉さまそっくり。
わたしと同じ年なのに、ずいぶん年上のように振舞う。
表紙はかんたん表紙メーカーさまで作成
アクアリウムの放課後
【アルファポリス第1回児童書大賞奨励賞】
すぐに読めるショートショート🐟️
放課後の理科準備室で掃除をしていた三人の小学生。
そこへ突然、見知らぬ男が現れ、大きな魚の入った水槽を置いていく。
「このビンの中に魚を入れることができたら、こいつをあげよう」
ありえない課題に挑むうち、三人は“ある方法”を思いつくが――
ともくんとあきちゃんのそれぞれのおでかけ
店街で、みんなが笑顔になるイベントを開くことになりました。
ともくんとあきちゃんは、それぞれ大切な“おでかけ”の準備を任されます。
ロボット03も「お役に立ちます」と加わり、3人の小さな冒険が始まります。
パン屋さんの提案から始まったイベントは、たい焼き屋さんや商店街のみんなの協力で、
「みんなで作るイベント」へと広がっていきます。
ともくんは飾りの材料を集めるため商店街の外れへ向かい、
困っている人を助けたお礼に材料をもらいます。
ロボット03は道案内や荷物運びでともくんを支えます。
あきちゃんはポスター作りのために商店街のお店を回り、
店主たちから「こんなイベントなら行きたい」というアイデアを集め、
ロボット03といっしょにポスターを仕上げていきます。
ふたりの集めた材料とアイデアが合わさり、
商店街はあたたかいにぎわいに包まれていきます。
そして迎えたイベント当日。
子どもたちの笑い声が響き、パン屋さんの新作パンや特別たい焼きが大人気に。
ともくんとあきちゃんは
「別々にがんばったけど、気持ちは同じだったね」と笑い合い、
ロボット03も大活躍。
夕焼けの中、3人はゆっくり歩きながら、
また新しい一日が始まることを感じるのでした。
ログインすると感想の投稿ができます。