最弱ハンターの引退願望

砂塵が舞い上がる荒野。灼熱の太陽の下、クライはへたり込んだ。汗でびっしょりのシャツは、まるで砂漠の蜃気楼のようにゆらめいている。

「もう無理…こんな危険な仕事やめたい。ゲロ吐きそう…」

クライの呟きは、吹き荒れる風の音に掻き消されそうになる。彼の傍らには、幼馴染のレオンとリリアが立っている。レオンは、両手に巨大な斧を構え、筋肉隆々の腕を誇示するかのようにポーズをとる。リリアは、きらびやかな魔法杖を優雅に構え、どこかうっとりとした表情をしている。

「おう、わかった。つまり俺達が強くなってお前の分まで戦えばいいんだな、いいハンデだ」レオンは、豪快に笑った。

「安心してね、クライちゃん。ちゃんと私達が守ってあげるから」リリアは、優しい笑顔でクライを見つめる。

クライは、二人の言葉に少しだけ安堵を感じた。しかし、同時に疑問が湧き上がった。

「いや、ちょっと待って…ハンデって…?」

レオンとリリアは、クライの言葉に理解を示すどころか、さらに得意げな笑みを浮かべた。

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