【短編版】ずぼら淫紋描きと堅物門番 ~隠れて研究していた淫紋紙が間違って顔見知りの門番にくっついた。豹変した彼が私を監禁するようです~
立派な王城の端に隠れ建つ、朽ちかけた『魔女の塔』。
この古い円塔に研究室を構えるのは、ずぼら魔術師のアズレイアだ。
彼女は長らくひきこもり、平穏な研究生活をエンジョイしていた。
顔を合わせるのは稀に来る怪し客とお堅い門番のカルロスのみ。
人知れず研究を続ける彼女だが、研究費のためならばと裏で『淫紋描き』も引き受ける。
「魔術師だってお金がなければ食っていけないのよっ」
高価な極薄紙に特別なインクで描かれる『淫紋』は、繊細な作業と高等魔術を必要とする非常に希少価値の高い魔法紋。
その特殊なインクの精製には、普通のルートではまず手に入らない怪しい高級素材の数々が必要となる……。
そんなシロモノとはつゆ知らず、今日も怪しい素材を抱えたカルロスが勝手知ったる塔の扉を開いて入ってくる。
彼が開いた塔の扉横には、山積みにされた在庫素材。
それは乱雑に積み上げられて、いつ倒れてきてもおかしくない。
そう、ほんの一押し、誰かがちょっとぶつかれば──。
ずぼらでひきこもりな高位魔術師アズレイアと、訳あり堅物門番カルロス。
二人のちょっと大人で切羽詰まった恋愛事情。
ーーー
長編版の元になった短編。
さくっと読めるようにこちらも置いておきます。
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