泡になっても、恋をする
後宮に上がりながら病と称して仕事を放り出す妃・李黎利。
彼女の代わりに公務をこなすのは、瓜二つの分身「小蘭」だ。
ある夜、小蘭は宮廷随一の宦官・張志明の影である志揚と出会う。
互いにドッペルゲンガーという境遇に惹かれ合い、二人は密やかな逢瀬を重ねていく。
だが志揚には、死ぬたびに泡となって消え、また蘇るという秘密があった。
太后の子・龍玄にその正体を目撃されたことで、志揚は「使えぬ道具」として切り捨てられる危機に陥る。
誰かの代わりとしてではなく生きたいと願う小蘭は、志揚と共に城を捨てる決断をする――消えるかもしれない未来ごと、二人で。
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