水の都の竜麟工房
竜の鱗にはさまざまな効能がある。
難病を癒す治癒薬にもなれば、失われた腕を生やしたり、死の寸前の大けがを回復させる治療薬ともなり得るのだ。
水の精霊王の庇護を受け、水運の発達した古都カルアドネには、一軒の部品屋がある。
船に積んだ魔導エンジンの修理部品を主に扱うその店では、新たな品目として、「竜鱗」を販売しようとしていた。
一年前、炎と水の精霊王の争いで婚約者を失った部品屋の娘マーシャ。
彼女は、その悲しみを乗り越えるため、研修を受けて「竜鱗」の販売資格を取得したのだった。
エンジン部品の棚がぎっしりと並ぶ店内の隅に、ちょこんと設けられたカウンターと、魔石ガラスによって厳重に警戒された巨大な真紅の竜の鱗。
販売するには購入する相手の病状を「色」で判断しなければならない。
新人、調鱗師マーシャは、店を訪れる人たちを癒し、交流を深めることによって、一人前に成長していく。
公開しております短編「婚約者の死の悼(いた)み方を、彼女は知らない。」の続編となります。
一部、被る部分もありますが、どうぞよろしくお願いいたします。
難病を癒す治癒薬にもなれば、失われた腕を生やしたり、死の寸前の大けがを回復させる治療薬ともなり得るのだ。
水の精霊王の庇護を受け、水運の発達した古都カルアドネには、一軒の部品屋がある。
船に積んだ魔導エンジンの修理部品を主に扱うその店では、新たな品目として、「竜鱗」を販売しようとしていた。
一年前、炎と水の精霊王の争いで婚約者を失った部品屋の娘マーシャ。
彼女は、その悲しみを乗り越えるため、研修を受けて「竜鱗」の販売資格を取得したのだった。
エンジン部品の棚がぎっしりと並ぶ店内の隅に、ちょこんと設けられたカウンターと、魔石ガラスによって厳重に警戒された巨大な真紅の竜の鱗。
販売するには購入する相手の病状を「色」で判断しなければならない。
新人、調鱗師マーシャは、店を訪れる人たちを癒し、交流を深めることによって、一人前に成長していく。
公開しております短編「婚約者の死の悼(いた)み方を、彼女は知らない。」の続編となります。
一部、被る部分もありますが、どうぞよろしくお願いいたします。
あなたにおすすめの小説
旦那様には好きな人がいる
えくれあ私の旦那様である、テオドール・セルヴァン侯爵様には好きな人がいる。
それは、幼馴染であり、王太子妃でもあるマチルダ様だ。
お二人は、いつもとても仲睦まじいご様子で、そんな叶わぬお二人の恋をそっと見守るのが私の日常だった。
そんなある日、夜会にめったに顔を出さない王太子殿下に、ダンスに誘われて。それがきっかけで、私の日常は少しずつ変化し始めた。
【1話完結】あなたの恋人は毎夜わたしのベッドで寝てますよ。
ariyaソフィア・ラテットは、婚約者アレックスから疎まれていた。
彼の傍らには、いつも愛らしい恋人リリアンヌ。
婚約者の立場として注意しても、アレックスは聞く耳を持たない。
そして迎えた学園卒業パーティー。
ソフィアは公衆の面前で婚約破棄を言い渡される。
ガッツポーズを決めるリリアンヌ。
そのままアレックスに飛び込むかと思いきや――
彼女が抱きついた先は、ソフィアだった。
凱旋した英雄は聖女を選びました。~冬の補給路を守っていた私は静かに軍を去ります~
握夢(グーム)「君は後方にいただけだ」――
凱旋した英雄の婚約者からそう切り捨てられた私は、
静かに軍を辞職しました。
――冬の補給路管理。
――兵糧配分。
――医薬品輸送。
――損耗率管理。
全部、私の仕事だったのですが。
三週間後、
王国軍は補給崩壊。
「なぜ食糧が届かない!」
「なぜ兵が飢える!」
……逆にお聞きしますが、
今まで“なぜか全部上手く回っていた”理由を、
一度でも考えたことはありましたか?
これは、
誰にも評価されなかった兵站官(へいたんかん)が、
隣国の辺境伯にだけ価値を見抜かれ、
人生を取り戻す物語。
今更「戻ってきてくれ」と泣きつかれても、
私は隣国の最高機密ですので――!
氷の王弟殿下から婚約破棄を突き付けられました。理由は聖女と結婚するからだそうです。
吉川一巳ビビは婚約者である氷の王弟イライアスが大嫌いだった。なぜなら彼は会う度にビビの化粧や服装にケチをつけてくるからだ。しかし、こんな婚約耐えられないと思っていたところ、国を揺るがす大事件が起こり、イライアスから神の国から召喚される聖女と結婚しなくてはいけなくなったから破談にしたいという申し出を受ける。内心大喜びでその話を受け入れ、そのままの勢いでビビは神官となるのだが、招かれた聖女には問題があって……。小説家になろう、カクヨムにも投稿しています。
「お前を愛する事はない」を信じたので
あんど もあ「お前を愛することは無い。お前も私を愛するな。私からの愛を求めるな」
お互いの利益のために三年間の契約結婚をしたアヴェリンとロデリック。楽しく三年を過ごしたアヴェリンは屋敷を出ていこうとするのだが……。
番ではないと言われた王妃の行く末
にのまえ 獣人の国エスラエルの王妃スノーは、人間でありながら“番”として選ばれ、オオカミ族の王ローレンスと結婚した。しかし三年間、彼に番と認められることも愛されることもなく、白い結婚のまま冷遇され続ける。
それでも王妃として国に尽くしてきたスノーだったが、ある日、ローレンスが別の令嬢レイアーを懐妊させ、側妃として迎えると知る。ついに心が折れたスノーは離縁を決意し、国を去ろうとする。
しかしその道中、レイアー嬢の実家の襲撃に遭い、スノーは命を落とす寸前、自身の命と引き換えに広域回復魔法で多くの命を救う。
これでスノーの、人生は終わりのはずだった。
だが次に目を覚ますと、スノーは三年前の結婚式当日に戻っていた。何度死んでも、何度拒絶しても、結婚式の誓いの瞬間へと戻される。
番から逃れようと、スノーは何度も死を選ぶが――。
花嫁に「君を愛することはできない」と伝えた結果
藍田ひびき「アンジェリカ、君を愛することはできない」
結婚式の後、侯爵家の騎士のレナード・フォーブズは妻へそう告げた。彼は主君の娘、キャロライン・リンスコット侯爵令嬢を愛していたのだ。
アンジェリカの言葉には耳を貸さず、キャロラインへの『真実の愛』を貫こうとするレナードだったが――。
※ 他サイトにも投稿しています。