賽銭地獄
生前、男は神社の賽銭箱をこじ開け、
自分の欲望を鎮めるために金を奪った。
死後、彼が立ったのは「賽銭地獄」。
背中には三百キロの賽銭箱が張り付き、
奪った価値が硬貨となって増殖し続ける。
賽の河原では祈りの残骸が崩れ、
三途の川では六文銭すら存在しない。
返すべき賽銭はどこにもなく、
返す相手もいない。
男は永遠に、
価値のない硬貨を背負い、
神にも地獄にも届かぬまま歩き続ける。
自分の欲望を鎮めるために金を奪った。
死後、彼が立ったのは「賽銭地獄」。
背中には三百キロの賽銭箱が張り付き、
奪った価値が硬貨となって増殖し続ける。
賽の河原では祈りの残骸が崩れ、
三途の川では六文銭すら存在しない。
返すべき賽銭はどこにもなく、
返す相手もいない。
男は永遠に、
価値のない硬貨を背負い、
神にも地獄にも届かぬまま歩き続ける。
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