沖田総司が辞世の句に読んだ終生ただ一人愛した女性の名とは
「動かずば、闇に隔つや花と水」 これは新選組一番隊隊長・沖田総司の辞世の句である。
辞世の句とは武士が死の前に読む句のことである。
総司には密かに想う人がいた。
最初の屯所八木邸主人の若妻お雅である。
むろん禁断の恋だ。
実の兄貴と慕う土方にさえ告げたことはない。
病身の身を千駄ヶ谷の植木屋の離れに横たえ、最後の最後に密かに辞世の句にお雅への想いを遺した。
句の中の花とは、壬生八木邸に咲く若妻お雅。
水とは、多摩、江戸、そして大坂・京と流れながら、人を斬ってきた自分のことである。
総司のそばには、お雅の身代わりにもらった愛猫ミケが常にいた。
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