真・黒歴史転生~異世界転生先は、かつて俺が書いた“黒歴史ノート”の中!?あまりにも恥ずかしすぎるので、大魔王としてこの世界を滅ぼしてやる!~

 主人公・佐丹信雄はアラサー社畜サラリーマン。そしてオタク。激務と薄給により、好きなアニメを見る事すら出来ず、疲労とストレスを溜め込む毎日を送っていた。
 ある日、血のションベンを出した後に実家から届いた荷物を開けると、食料品に紛れて一冊の古びたノートが。開いてみるとヘタクソな絵と、香ばしいネーミングセンス、起伏の無いストーリー(未完)が綴られているではないか。それは彼が中学生の時に書いていた激イタ黒歴史ノート“漆黒の聖典”だったのだ!
 あまりの痛恥ずかしさに気分を悪くした信雄はベッドに入る。しかし、信雄は二度と現実世界に目覚める事は無かった。

 信雄が目を覚ました先に広がる光景は、地平線と青空の広がる草原! そして空を舞う見たことも無い鳥、そしてドラゴン!!
 ドラゴンに襲われる信誰を救ったのは、一人の若者。

「グレートカイザードラゴン!お前の相手はこのアルフレッド・ザン・社(ヤシロ)だ!!」

 大剣を担いだ若者は甲冑に身を包み、宝玉の付いたサークレットをした“ステレオタイプな勇者”!!

「くらえ!アルティメット・ギガンテック・スラーーッシュ!!」

 ポーズを取ると剣からビーム。それが直撃したドラゴンは「グギャー」と鳴き爆発。

信雄は思わず叫んだ。

「だっせええええええええええ!!!!!!」

 伝説の勇者アルフレッド・ザン・社・・・冥天竜グレートカイザードラゴン・・・そう、この異世界は信雄が中学生の時に書いた「黒歴史ノート」の世界だったのだ!!

「駄目だ……恥ずかしすぎて死にそうだ……もう滅ぼすしかない、こんな世界!!」

※本作品は、『カクヨム』にて掲載した作品に、大幅な加筆・修正というかストーリー変更を加えたものとなります。
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