黄金の薄明
周辺国との戦争が落ち着いてはや十年近くが経過していたオルデリオン王国。
王国から少し離れた寂れた教会に併設された孤児院で、戦争で左目と左腕を失くしたアーサー・ウィートリーは、五人のシスターとヨハン神父、戦争で居場所を失った子供たちと穏やかに過ごしていた。
恒例の炊き出しを行うはずが、年老いたヨハン神父が腰を悪くしてしまい、男手が足りなくなってしまったのでギルドにて炊き出しの協力を依頼する。
そこで、最近王都にやってきたという2メートル近い背丈の大男、スコル・ヴァルガンと出会う。
夜の教会では、女性とみまごうほどの美貌を持つ王国騎士団上級騎士・一番隊隊長、シアン・ヴァン・ノクスとの静かな出会いを果たす。
アーサーを中心に少しずつ歯車が回り出す、過去が蜃気楼のように滲む群像劇。
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