赤い部屋

築五十年以上。これまで何度も買い手がつきかけたが、すべて契約前に白紙になったという。

「……怪現象のせい、か」

契約破棄の理由には、決まって 「不審な現象」 という曖昧な言葉が並んでいた。
地元の人間に聞いても、皆一様に口をつぐむ。

「まぁ、実際に行って確かめてみりゃいいさ」
「そうだな……」
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