季節はずれの桜の下で
中学二年生の心桜には、幼稚園の頃から場面緘黙の症状があり、家族以外の前で声を出せない。
クラスメートたちは話さない心桜の存在を忘れがちで、心桜は自分は透明な空気みたいだと感じていた。
中二の秋。季節を間違えて、樹齢五十年になる校庭の桜の木が狂い咲きする。満開の花を咲かせた桜の木の下で、心桜は桜介という一学年上の男子生徒に出会い……。
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