決戦!
「その生き様を見よ!」
太閤秀吉による小田原征伐により、京の都から遠く離れた奥州の地でも、戦国は終わりを迎えようとしていた。秀吉の奥州仕置によって、小田原に参戦しなかった者たちは領地を失い、代わって秀吉の配下が奥州の地を蹂躙し始める。
その混乱のなか、乱破や落ち武者狩りで命をつないでいた野伏たちもまた、生きる道を閉ざされていく。秀吉の「戦御法度」で身動きが取れない領主たちをしり目に、野武士たちはその隙を突き、村々を襲っては糊口を凌いでいた。彼らの次の目標は、鎌倉から続く最後の荘園領地。――村の命運は尽きたかに思われた。
だが、野伏の首領に寵愛される少年が、村の神木へ一本の鏑矢を放つ。
その矢音が、村と、そこに関わる者たちの運命を大きく揺るがせていく。
声なき人たちの生きた証の物語。
太閤秀吉による小田原征伐により、京の都から遠く離れた奥州の地でも、戦国は終わりを迎えようとしていた。秀吉の奥州仕置によって、小田原に参戦しなかった者たちは領地を失い、代わって秀吉の配下が奥州の地を蹂躙し始める。
その混乱のなか、乱破や落ち武者狩りで命をつないでいた野伏たちもまた、生きる道を閉ざされていく。秀吉の「戦御法度」で身動きが取れない領主たちをしり目に、野武士たちはその隙を突き、村々を襲っては糊口を凌いでいた。彼らの次の目標は、鎌倉から続く最後の荘園領地。――村の命運は尽きたかに思われた。
だが、野伏の首領に寵愛される少年が、村の神木へ一本の鏑矢を放つ。
その矢音が、村と、そこに関わる者たちの運命を大きく揺るがせていく。
声なき人たちの生きた証の物語。
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これほどまでに、大義名分のない戦。
だがそれは飽食の時代たる現代だからこそ言えること。
今よりずっと、常に必死でなければ明日を生きることすら困難だった時代の、名もなき者達の物語。
もうひとつ、人によっては性差別と捉えるかもしれない危うい主題ではあるが、そういう時代もあったのだと思って読み進めて欲しい。戦利品の如く奪われ使われる女達。彼女達は男達の馬鹿げた争いをずっと見てきた。だが無論彼女達もそれぞれ一人の人間。生きる為に考え思い、時には耐え、最善の努力をする。
ただただ凄惨な、しかも大義のない、ごく小さな競り合い。彼ら彼女らの戦いが記録に残ることはない。誰も何も得ることもない。でもある者は死に、ある者は生き残った。生き残った者達は、その先も生きる為につまらない戦いに身を投じてゆくのだろう。
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