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高校二年生の藤川優斗は、恋愛経験ゼロ。
人付き合いが苦手で、何をするにも「僕なんて」と自分を否定してしまう少年だった。
そんな優斗の前に現れたのは、クラスで「完璧な女の子」と呼ばれる新田里奈。
明るく、成績もよく、誰にでも優しく、いつも笑顔。
誰もが彼女に憧れていた。
けれど、ある日の放課後。
優斗は、誰もいない教室で一人泣いている里奈を見つけてしまう。
「私……本当は、自分のことが好きじゃないんだ」
その言葉に、優斗は驚く。
完璧に見えた里奈もまた、周囲の期待に応えるために無理をし、「嫌われたくない」「失敗したくない」と自分を追い詰めていたのだ。
「僕も、自分のことが嫌いだから……」
偶然にも、二人は同じ悩みを抱えていた。
それをきっかけに、二人だけの秘密の関係が始まる。
最初は友達として始まった二人だったが、一緒に過ごす時間が増えるにつれ、優斗は里奈に恋心を抱くようになる。
しかし、好きな人に振り向いてもらいたいという気持ちから、優斗は「もっと格好よくならなければ」「もっと面白い人間にならなければ」と、自分自身を変えようとする。
一方の里奈も、優斗に嫌われないようにと、彼の気持ちに合わせようとする。
互いを好きになったはずなのに、二人はいつの間にか「相手に好かれるための自分」を演じ始めていた。
やがて二人は大きな喧嘩をしてしまう。
離れて初めて気づいた。
自分たちは、相手を好きになることばかり考えて、自分自身を大切にすることを忘れていたのだ。
そこから二人は、少しずつ変わっていく。
失敗した自分を責めない。
嫌なことは「嫌」と言う。
誰かと比べない。
助けてほしいときは「助けて」と言う。
そして、自分の弱さを無理に好きになる必要もない。
二人がたどり着いた答えは、
「自分を好きになる」というのは、自分の全部を好きになることではない。
ということだった。
文字数 15,881
最終更新日 2026.08.20
登録日 2026.08.20
「正しいと思った道を、最後まで歩く。
だが、本当に大切なのは、負けないことなのか――。」
容保を単なる「幕府に忠義を尽くした殿様」ではなく、
激変する時代の中で、組織と家族と部下の命を背負い、難しい決断を迫られたリーダーとして描きます。
文字数 161,444
最終更新日 2026.08.20
登録日 2026.08.10
城島健司(じょうじま・けんじ)
26歳。
陸上自衛隊・三等陸尉。
東雲駐屯地に所在するレンジャー部隊に所属する若手幹部自衛官。
真面目で責任感が強く、任務に対して非常に厳格。
若くして幹部となったことから、部下との接し方には人一倍気を遣っている。
特に「自分の感情が部隊の判断に影響してはいけない」という考えが強く、恋愛感情を持つことそのものを避けようとしている。
しかし、本来は面倒見がよく、部下の小さな変化にも気づくタイプ。
恋愛経験は少なく、女性との付き合いには不器用。
山本美咲に対しても、最初はあくまで「大切な部下」として接している。
山本美咲(やまもと・みさき)
23歳。
陸上自衛隊・陸士長。
城島と同じレンジャー部隊に所属する女性自衛官。
明るく素直で、仲間からも信頼されている。
一方で、弱音を人に見せることが苦手。
厳しい訓練にも愚痴をこぼさず取り組む努力家であり、自分が部隊の足手まといになることを何より嫌っている。
城島のことを最初は「厳しいけれど、隊員をよく見ている三尉」だと思っている。
しかし、訓練や任務を重ねるうちに、城島の優しさや責任感に気づいていく。
そしていつしか、上官としてではなく、一人の男性として城島を意識するようになる。
東雲駐屯地
山々に囲まれた地方都市に存在する架空の駐屯地。
周囲には広大な山林があり、山岳地域での訓練を行うには適した環境にある。
駐屯地そのものは決して大規模ではない。
そのため隊員同士の顔が見えやすく、良くも悪くも人間関係が近い。
駐屯地内には、
隊舎
食堂
体育館
グラウンド
武道場
訓練施設
車両整備施設
山間部の訓練区域
などがある。
駐屯地の外には小さな商店街、喫茶店、駅、温泉施設などがあり、隊員たちの休日の憩いの場になっている。
レンジャー部隊
城島と美咲が所属する精鋭部隊。
厳しい体力錬成や野外活動、山岳地域での行動訓練などを行っている。
隊員同士には強い信頼関係が求められる。
そのため、恋愛感情を抱いたとしても、それを任務に持ち込むことは許されない。
健司と美咲にとって、この「仕事と恋愛の境界線」が物語の大きなテーマになる。
物語の基本構造
物語は、春の人事異動で城島健司が東雲駐屯地のレンジャー部隊に着任するところから始まる。
そして同じ部隊に所属する山本美咲と出会う。
最初は単なる上官と部下。
文字数 24,049
最終更新日 2026.08.20
登録日 2026.08.19
大陸の中央に存在する巨大な魔法国家「アストリア王国」。
そこでは、魔力を持つ者だけが「魔導士」として認められていた。
王都には巨大な魔法学院があり、貴族の令嬢たちは美しさ、家柄、魔力の強さを競い合っている。
そんな世界で暮らす少女――エレナ・ルミナス。
彼女は誰もが振り返るほど美しく、優雅で、頭脳明晰。
しかし本人は、自分が「憧れの存在」と呼ばれていることをまったく気にしていない。
そして彼女には、誰にも知られていない秘密があった。
彼女の胸には、伝説の魔女だけが持つという「星の紋章」が刻まれていた。
やがてエレナは、王国そのものを揺るがす巨大な陰謀に巻き込まれていく。
文字数 132,782
最終更新日 2026.08.19
登録日 2026.08.15
序章 盗まれた冬
北極圏に近い廃墟の研究施設。
かつて一つの国家が極秘に建設した「第七研究所」があった。
その国はすでに地図から消えている。
だが、国家とともに消えたはずの研究記録の一部が、闇市場に流出した。
コードネーム――RSS1。
それは、一定の温度条件を境に、人間の肺に致命的な炎症を引き起こすとされる未知の感染症だった。
そして、そのサンプルが研究所から盗まれた。
文字数 47,493
最終更新日 2026.08.18
登録日 2026.08.17
あらすじ
慶長五年(1600年)。
天下分け目の関ヶ原。
誰もが、天下の行方は関ヶ原で決まると思っていた。
……ただ一人を除いて。
奥州の伊達政宗。
彼は地図を眺めて首をかしげる。
「……なんでみんな関ヶ原に行くんだ?」
家臣たちが固まる。
「殿、それが天下分け目ですので。」
政宗は笑う。
「だったら、その間に江戸を取ればいいじゃん。」
部屋が静まり返る。
五秒後。
「…………え?」
こうして日本史最大の「誰も思いつかなかった作戦」が始まる。
関ヶ原で数十万の軍勢が激突している頃。
その裏で、
独眼竜は笑いながら江戸へ向かっていた。
登場人物
伊達政宗(33)
「戦は勝つより、驚かせた方が面白い。」
奥州の独眼竜。
頭の回転が速すぎて、周囲が付いていけない。
毎回作戦会議が漫才になる。
口癖。
「それ、普通すぎる。」
徳川家康(58)
「また伊達かぁぁぁぁ!!」
日本一胃痛が似合う男。
毎日胃薬。
政宗の報告が届くたびに寿命が縮む。
側近の本多正信からは、
「殿、胃薬でございます。」
が挨拶になっている。
石田三成(40)
「計画通りです。」
と言い続ける西軍総司令。
ただし、
計画通りに動いているのは本人だけ。
毎日胃が痛い。
「誰か予定表通りに動いてください!」
が口癖。
上杉景勝
喋らない。
しかし政宗だけは何を考えているか分かる。
政宗
「景勝さん、江戸行く?」
景勝
「……。」
政宗
「よし、賛成だな。」
家臣
「いや今何も言ってません。」
真田昌幸
「面白そうじゃのう。」
政宗の作戦を聞いて、
真っ先に笑った老人。
「徳川秀忠を止める役?
任せとけ。」
楽しそう。
真田幸村
父を見る。
政宗を見る。
「……この人たち絶対楽しんでる。」
唯一の常識人。
文字数 81,915
最終更新日 2026.08.05
登録日 2026.08.01
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