“終末の薬草師”だった彼女、モフモフの不死鳥と禁忌の森で目を覚ます
死を迎えたはずの薬草師が、百年後の“禁じられた森”で目を覚ます――
かつて「終末の薬草師」と呼ばれたエイル=ラヴォーニュ。
命を救う薬も尽き、炎に包まれた終焉の夜、彼女は人々の痛みに寄り添いながら静かに息を引き取った……はずだった。
しかし彼女は今、誰にも知られぬ森の奥で再び目を覚ます。
傍らにいたのは、金色の羽根をもつ幼い不死鳥――フェア。
「君は終わってなんかいない。生きなおす命を、君自身が選んだんだよ」
百年の眠りを越えてもなお、薬草の香りは彼女の手を導き、草たちは彼女を迎え入れる。
けれど、世界は変わっていた。国は消え、言葉は失われ、かつての薬も“伝説”にすぎない。
それでも、癒しの手は、まだ誰かを救えるだろうか。
忘れられた森に根づく小さな命と、炎の記憶を抱く不死鳥と共に――
エイルはもう一度、“命をつなぐ”旅を始める。
これは、終わりから始まる、ひとつの再誕譚。
生きなおす者と、生かす者の、草と詩の再生記録。
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