揺れぬ蜉蝣

愛する人を失った悲しみは、殺意にもなりうる。

高校3年生の山瀬解(やませ さとる)は受験に失敗し、ひどく塞ぎ込んでしまう。何よりも愛しい妹、月衣(るい)とも距離を置くようになってしまう。
クラスメイトの山月結(やまつき ゆい)に惹かれながらも、自分の愚かさに打ちひしがれる。
ある日、夜歩きをするようになった山瀬が帰宅すると、母親の喚き泣く声が聞こえ、そこに愛しい月衣の姿はどこにもない。
その時、母は言った。「殺されたの」と——。
24h.ポイント 0pt
0
小説 185,307 位 / 185,307件 恋愛 56,269 位 / 56,269件