今夜、月明りが照らす教室で
舞台はT県H市朝日ヶ丘中学校。
三年二組に転校してきた皆月久遠(みなづきくおん)と、彼にしか見えない少女円藤凜音(えんどうりんね)は、とある不思議な力を有していた。その力は、強烈な恨みを『エヴィル』というモンスターの形で具現化するというもの。久遠は、クラス内で凄惨なイジメを受けている三崎綾乃(みさきあやの)に近づき、このエヴィルを使ったクラスメイトたちへの復讐を提案する。
復讐を決意した綾乃は、イジメの中心人物であった瀬戸一弥(せとかずや)、相馬玲菜(そうまれな)といった生徒に壮絶な形で復讐を果たす。
他のクラスメイトたちにも復讐を果たし、達成感に酔いしれる綾乃。だが、そんな綾乃に玲菜はイジメの真相――最初に「三崎綾乃をいじめよう」と言い出した生徒の名前を語る。
その生徒はこれまで綾乃をイジメから守ろうとしてくれていた井上優子(いのうえゆうこ)だった。
信じられない綾乃だが、優子本人からイジメの全容を聞いて激昂。綾乃の怒りに呼応して暴走を始めたエヴィルによって、優子は殺されてしまう。なお、暴走を止めぬエヴィルは、他のクラスメイトたちも次々に惨殺。綾乃はパニックに陥ってしまう。
そんな中、綾乃の幼馴染である大森健人(おおもりけんと)が、彼女を救うために単身エヴィルに立ち向かう。
健人をかばい自分が瀕死の重傷を負った綾乃は、そこでようやく「私が望んでいたことは復讐なんかじゃなかった」と気付く。最後の力を振り絞って「私はもう一人ぼっちになりたくない」と叫ぶ綾乃。それを聞いた久遠は、エヴィルが惨殺したクラスメイトたちを生き返らせるという方法で、綾乃の願いを叶える。
記憶以外の全てが復讐劇以前に戻ったところで学校を去る久遠と凜音。
最後に追いかけてきた綾乃に対し、久遠は自分の正体を少しだけ明かし、また自らが選んだ道を歩み始める。
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