悪魔憑きと盲目青年
清華高校の裏手にある人の近寄らない旧校舎二階には、目元に赤い布を巻いた一人の青年、魁輝月海(かいきるか)がいる。
そんな彼に毎日放課後、会いに行っているのは女子生徒の鈴寧暁音(りんねあかね)だ。彼らが大好きな悪魔、ムエンも普段姿を消しながら一緒に生活している。
月海は極度の人見知り。暁音以外の人が近づくと、体が大きく震えてしまい逃げようとする。その際、気配を完全に消してしまう為、暁音も逃げる彼を捕まえる事が出来ない。
そのような彼の性格を直したく、無理やり暁音は旧校舎に”お悩み相談所”を開設。人の感情に敏感な月海だからこそと思っていた暁音は、名案というように提案したが、本人はやる気ゼロ。宣伝も拒否、名前なども出す事を禁止。
ため息を吐きながらも、”月海に恩を返したい”という気持ちで生活をしていた。
そのような生活をしている彼の目の前で"ある言葉"を言うと、性格が一変してしまう。人と関わる事が苦手だったはずの月海は、ポケットに潜ませていたカッターナイフを片手に握り、目元に巻いていた赤い布を解く。そこにはあるはずの眼球がなく、闇が広がっていた。
口調が荒くなり、口角を引き上げ。自身から逃げる人を楽しげに笑いながら追いかけ捕まえるのと同時に、カッターナイフを握っている手を高々と振り上げた――……
「俺の探し物は、いつ見つかるのかねぇ~」
※エブリスタ・アルファポリスにも投稿中
※表紙絵 あニキさん
そんな彼に毎日放課後、会いに行っているのは女子生徒の鈴寧暁音(りんねあかね)だ。彼らが大好きな悪魔、ムエンも普段姿を消しながら一緒に生活している。
月海は極度の人見知り。暁音以外の人が近づくと、体が大きく震えてしまい逃げようとする。その際、気配を完全に消してしまう為、暁音も逃げる彼を捕まえる事が出来ない。
そのような彼の性格を直したく、無理やり暁音は旧校舎に”お悩み相談所”を開設。人の感情に敏感な月海だからこそと思っていた暁音は、名案というように提案したが、本人はやる気ゼロ。宣伝も拒否、名前なども出す事を禁止。
ため息を吐きながらも、”月海に恩を返したい”という気持ちで生活をしていた。
そのような生活をしている彼の目の前で"ある言葉"を言うと、性格が一変してしまう。人と関わる事が苦手だったはずの月海は、ポケットに潜ませていたカッターナイフを片手に握り、目元に巻いていた赤い布を解く。そこにはあるはずの眼球がなく、闇が広がっていた。
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