精霊の愛し子が濡れ衣を着せられ、婚約破棄された結果

「アリス!私は真実の愛に目覚めたんだ!君との婚約を白紙に戻して欲しい!」

ある日の朝、突然家に押し掛けてきた婚約者───ノア・アレクサンダー公爵令息に婚約解消を申し込まれたアリス・ベネット伯爵令嬢。

婚約解消に同意したアリスだったが、ノアに『解消理由をそちらに非があるように偽装して欲しい』と頼まれる。

当然ながら、アリスはそれを拒否。

他に女を作って、婚約解消を申し込まれただけでも屈辱なのに、そのうえ解消理由を偽装するなど有り得ない。

『そこをなんとか······』と食い下がるノアをアリスは叱咤し、屋敷から追い出した。


その数日後、アカデミーの卒業パーティーへ出席したアリスはノアと再会する。
彼の隣には想い人と思われる女性の姿が·····。

『まだ正式に婚約解消した訳でもないのに、他の女とパーティーに出席するだなんて·····』と呆れ返るアリスに、ノアは大声で叫んだ。

「アリス・ベネット伯爵令嬢!君との婚約を破棄させてもらう!婚約者が居ながら、他の男と寝た君とは結婚出来ない!」

濡れ衣を着せられたアリスはノアを冷めた目で見つめる。


······もう我慢の限界です。この男にはほとほと愛想が尽きました。


復讐を誓ったアリスは────精霊王の名を呼んだ。


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