レイ・ミラージュ 鏡の中の子爵令嬢は冒険がしたい
妖しい鏡にあふれる世界ガライヤ。その中に存在する小国、ジラルド公国に転生を果たした彼女、日本人の柳玲は、マジックミラー商会を率いる子爵ベル・ミラージュの娘、レイ・ミラージュとして第二の人生を歩むことになった。
世間からは「ヤマアラシ令嬢」と揶揄されることもある個性的な髪と、貴族らしからぬ奔放な性格を持つ。そんな彼女が何よりも望むのは恋でもない、野望でもない、「私が私であるためのあふれる〝冒険〟」だ。
しかし、十六歳を迎えたレイに父から命じられたのは、ジラルド公主催の宮中夜会への出席だった。滅多に公の場に姿を現さない彼女だが、不本意ながらも、尊敬する父の熱意は止められずレイは渋々、夜会の扉をくぐることになった。
煌びやかな第二宮殿内の夜会会場では、彼女はチキンを片手にむしゃむしゃと食欲旺盛に頬張るなどの気品と真逆の奇行に励み、事実上の婚活イベントは失敗に終わったかに見えた。
しかし、彼女の〝冒険〟を望む秘めた心と、どこか掴めそうで掴みどころのない魅力は、国の重要人物であるおかしな宮廷魔術師の男や、誠実で面倒なミラーナイツの端くれの興味を引き寄せていく。
それでも、過去彼女の苦い恋の経験から「好きになられちゃいけない」「好きになってもいけない」と恋心を閉ざす子爵令嬢レイ・ミラージュは、はたして真の冒険なるものを見つけられるのか?
奇妙な出会いが、公国と鏡の世界の外にまで新たな波乱を巻き起こす!
道ゆく先に映り立ち塞がるいかなる困難や破鏡をも打ち砕くために、マジックミラー商会の子爵令嬢レイ・ミラージュは父から貰ったミラーウェポンをその手に、強く、果てまで、未知の冒険の旅へと挑むのだった。
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