つま先に甘い薔薇の口づけを〜孤独な辺境伯は従者の誓愛に惑う〜

「ま、毎日など……無理だ」

満月の夜、ルキウス・ヴェルメイア辺境伯は居城の薔薇園にいた。ただ一つの秘密を守るために。
だが、それを使用人のエリオットに目撃されてしまった。


――「まだまだ体には魔力が残っていますね」
――エリオットが耳元で囁く。少しだけ息が弾んでいるようにも聞こえた。


魔力と禁忌、秘密に彩られた夜にルキウスは溺れて……。



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