10 / 25
10話 パーティーにて その2
しおりを挟む
(エリー・フラメウ視点)
やったやった、またマックス様と出会えたわ……! 私はアレク様にその情報を伝えて、一緒に彼の元へと向かうことにした。ああ~~~やっぱり、マックス様は二枚目ね。顔だけで言ったらアレク様以上だわ。
「マックス様! こんにちは!」
「これは……エリー・フラメウ嬢。ご無沙汰しております」
あれ、なんだかマックス様の表情が固い気がするわ。ご無沙汰しております、だなんて……この前、装飾店で運命の再会をしたんだから、その言葉はふさわしくないと思う。
「あれ~~? どうしたんですか、マックス・オリヴェイラ様? ご無沙汰しております、だなんて……」
「いや、言葉としては相応しいと思いますが……?」
「そんなことありませんよ。だってこの前、装飾店で出会ったばかりじゃないですか~~~?」
「ま、まあ……そうかもしれませんが……」
マックス様は、なんだか他人行儀な敬語だし……不思議な気分だわ。もしかして、装飾店で微妙な別れ方をしてしまったことを後悔しているのかしら? それだったら、全然気にしなくて良いのに。
「マックス・オリヴェイラ公爵令息……お久しぶりです。こうしてお会いするのは何年振りでしょうか」
「そうですね……アレク・ボゴス侯爵。私の家系は少し、遠征をしておりましたから」
「ええ、そのようでございますね。ところで……エリーとは親しい関係なのですかな?」
「ああ……いえ、特にそういうわけでは。一般的な貴族同士の付き合い程度ですよ」
マックス様ってば、照れているのかな? そんな薄い関係じゃないのに……もう仕方がないな~~。
「アレク様、私とマックス様の関係は幼馴染に該当するんですよ。つまり、昔からの知り合いということですね」
「なんだそういうことだったのか。それなら、親しくても不思議ではないか……」
「そうですよ、アレク様!」
私達は昔からの知り合いであることは間違いない。私は真実を言っただけだ。なのに、マックス様は少し戸惑っているようだった。
「エリー嬢、そういう言い方は、婚約者であるアレク様に誤解を与えかねないですよ? 幼馴染という間柄は事実かもしれませんが、親しい関係というのは省いた方がよろしいでしょう
「そんな、マックス様……私達は親しくないのですか……!?」
「いや……それは……」
マックス様は困った表情になっている……さっきからずっと敬語だし、なんだか嫌な流れだわ。こうなったら、彼に思い切り抱き着いて、既成事実を構築しようかしら?
「マックス……」
「マックスさん……」
「ん?」
そんな風に考えていると、マックス様の名前を呼ぶ二人の令嬢の姿があった。あの二人は……確か装飾店で出会った二人だわ。また、最悪なタイミングで来たわね……!
やったやった、またマックス様と出会えたわ……! 私はアレク様にその情報を伝えて、一緒に彼の元へと向かうことにした。ああ~~~やっぱり、マックス様は二枚目ね。顔だけで言ったらアレク様以上だわ。
「マックス様! こんにちは!」
「これは……エリー・フラメウ嬢。ご無沙汰しております」
あれ、なんだかマックス様の表情が固い気がするわ。ご無沙汰しております、だなんて……この前、装飾店で運命の再会をしたんだから、その言葉はふさわしくないと思う。
「あれ~~? どうしたんですか、マックス・オリヴェイラ様? ご無沙汰しております、だなんて……」
「いや、言葉としては相応しいと思いますが……?」
「そんなことありませんよ。だってこの前、装飾店で出会ったばかりじゃないですか~~~?」
「ま、まあ……そうかもしれませんが……」
マックス様は、なんだか他人行儀な敬語だし……不思議な気分だわ。もしかして、装飾店で微妙な別れ方をしてしまったことを後悔しているのかしら? それだったら、全然気にしなくて良いのに。
「マックス・オリヴェイラ公爵令息……お久しぶりです。こうしてお会いするのは何年振りでしょうか」
「そうですね……アレク・ボゴス侯爵。私の家系は少し、遠征をしておりましたから」
「ええ、そのようでございますね。ところで……エリーとは親しい関係なのですかな?」
「ああ……いえ、特にそういうわけでは。一般的な貴族同士の付き合い程度ですよ」
マックス様ってば、照れているのかな? そんな薄い関係じゃないのに……もう仕方がないな~~。
「アレク様、私とマックス様の関係は幼馴染に該当するんですよ。つまり、昔からの知り合いということですね」
「なんだそういうことだったのか。それなら、親しくても不思議ではないか……」
「そうですよ、アレク様!」
私達は昔からの知り合いであることは間違いない。私は真実を言っただけだ。なのに、マックス様は少し戸惑っているようだった。
「エリー嬢、そういう言い方は、婚約者であるアレク様に誤解を与えかねないですよ? 幼馴染という間柄は事実かもしれませんが、親しい関係というのは省いた方がよろしいでしょう
「そんな、マックス様……私達は親しくないのですか……!?」
「いや……それは……」
マックス様は困った表情になっている……さっきからずっと敬語だし、なんだか嫌な流れだわ。こうなったら、彼に思い切り抱き着いて、既成事実を構築しようかしら?
「マックス……」
「マックスさん……」
「ん?」
そんな風に考えていると、マックス様の名前を呼ぶ二人の令嬢の姿があった。あの二人は……確か装飾店で出会った二人だわ。また、最悪なタイミングで来たわね……!
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
1,518
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる