砕けた光の向こうに

かつて「軍神」と讃えられた少女がいた。
その名前は、レオノーラ。
剣ひとつで戦場を駆け、誰よりも強くあろうとしたのは、
ただ――彼の隣に在るため。
しかし、運命は彼女からすべてを奪っていく。
記憶も名も、そして愛した人の声さえも。

これは、砕けた光の向こうで、もう一度あの光に手を伸ばす、
ひとりの少女の物語。
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