歌えない彼女と、才能のない作詞家の僕。


ぱっとしない人生を送る作詞家の僕は、数年間、姿をくらましていた幼馴染の彼女と再会する。

そこから、僕の歌と恋と人生の物語は幕を開けたーーーー。

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自称作詞家の玉木(通称:タマ)

昔からの悪癖みたいなものだ。
大して売れるようにも思えないこんな詞を、君に向けた詞を、どうすることもできなくて、吐き出すのは。

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世界の歌姫を母に持つ、ポチ

「私、もう歌えなくなっちゃったのよ......」

「母がね、亡くなったの。私はそれが嬉しくて、悲しくて、苦しくて、笑えて、でもやっぱり泣いて。だから歌えなくなったのよ」

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平凡を望む人気歌手、ミナミ

彼女はきっと一人きりで戦っている。
自分のためだけに自分の未来のために、自分の手で道を切り開いているのだ。

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もしも、だよ。
もしもそこから抜け出せるのなら。

今みたいに、きらりと光る真実の欠片を、
必死に拾って、這いつくばらなくてもいいのかな?

もう死んでるみたいに呼吸しなくてもいいのかな?

ねぇ、、、





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