神殿の花は、公爵令息に攫われる




“神子は誰か一人を愛してはならない”――。

神に仕える存在として幼い頃から神殿に閉じ込められ、感情を押し殺して生きてきた神子リュシエンヌ。
人々に崇められながらも、彼女には自由も、恋も許されていなかった。

そんな彼女の前に現れたのは、公爵家嫡男にして若き騎士団副団長、ルヴァルト・エインズワース。

「貴女は、“神子”である前に一人の女性でしょう」

誰も踏み込まなかった孤独へ、彼だけが真っ直ぐ手を伸ばしてくる。

最初は戸惑い、拒絶していたリュシエンヌだったが、強引なほど優しく、自分自身を見つめてくれる彼に、少しずつ惹かれていく。

しかし神殿は、“恋をした神子”を許さなかった。

それでも彼は言う。

「神だろうが掟だろうが関係ない。俺は貴女を攫う」

これは、神に捧げられた少女が、初めて“愛される幸せ”を知る物語。



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