17 / 78
第2章事前対策
隣国の株価が上がって財布が潤いそうです。
しおりを挟む
先日隣国の株を買いました。株価下がっていたので。ついでに隣国の通貨の価値も下がっていたので。
そして上がるタイミングを予想出来る立場だったから。←こんな事普通はまずあり得ない。※ていうか、してはいけない。
けれどこれには、理由がある。
前提条件として説明すると、隣国にあるルイスの叔父伯爵の会社、前に放っておくとヤバイと言う事は伝わっていたかと思う。(ライザの介入でルイスの貢献になれず、アウステル公爵領の財源を使えなくて倒産しそうな会社の事だ。)
私自身はこれから起こり得る危険性を、父づてに対策した。(一応父は公爵です。)
隣国の貴族に婿養子となった親戚と、隣国にも会社を持っている親戚。(再三言うと、一応父は公爵。つまり6人兄弟とその他の分家の中で、力関係は父が上と言うのが根付いてる。そんな人がまともな事言ったら言う事聞くしか無くなる。…らしい。byライザ叔父)
つまり、あのヤバそうな状況をどうにかする為に、叔父伯爵の会社が倒産する前に、私は以下2つの方法どちらかで対策しようとした。
1.隣国の王宮財政管理部が叔父伯爵会社へ財政支援をするよう外交政治で誘導する。
2.叔父伯爵会社倒産前に他企業に買収してもらう。
これをすれば良いのだ。今回は1.2に関わる人々が、他人事だと言って放置するからやばくなると言う単純な話。皆で何とかしようとしたら起こらない出来事なのだ。
これはきっと、投資家ですら皆、流石に1.2どっちか何かやるだろうと思ってるみたいだが、前世で同じようなリ○ショックが起きたときは誰も何もしなかった。
その場合に起こり得る…というか、前世で実際に起こった出来事をまんま紙に書いて、隣国のあらゆるツテに父が渡したのと、父にトルマリン皇国の王宮へ至急対応案件として持って行って貰った。外交部に。(何度も言うけど父は一応公爵です。)
それで外交部に隣国に交渉しに行ってもらった。
何故ならリ○マンショックは経済危機で終わったけど、あれもその後の対応ミスしていたらもっと酷い世界恐慌となる案件だった。
つまりこの世界で、世界恐慌とならない保証はない。
と言うプレゼン資料を、父に渡して一緒に練習した結果。
奇跡的に外交部で話の通じる人が居てくれたので動いてくれた。普段から信用ある人みたいで、皇帝陛下の承諾も得てくれた。
万が一、経済危機および世界恐慌が起こった場合に起こり得る、我国における損害の可能性も添えて隣国に提示し、注意喚起したのだ。
注意喚起にも関わらず、対策を講じずいた場合の損害賠償をどのくらい払ってもらうかの指標と共に。
ええ。私のお父様は無能力者なれど、娘への溺愛は本物だった。まさか此処まで言うとおり振る舞ってくれるとは。
おかげで隣国も国際問題に発展するリスクはとれなかったのか、叔父伯爵会社倒産前に財政支援を決めたようで、その後何処かの民間会社が買収したらしい。
これで投資家達も安心だ。
そこで今回私が買った株の話に戻ると、実は、叔父伯爵会社の潰れる原因になった、隣国で流行っていた貧民にローンを組ませるやつは皆危ういと気付き広まっているピークだった。
その商売が失策である事は国内外で囁かれ始めており、他国の投資家を中心にこのまま叔父伯爵会社を始め、他の会社もやばいかも?倒産するかも?隣国経済やばいかも?って思われていたりした。(自分の国もやばくなるまでは思ってないみたいだったけど。)
→だからあの時点で隣国の株価は下落していた。そこで私が株を購入した。倒産したらもっと下落してたけれど。その前に隣国の王宮が対策を真剣に考慮してくれたので株価は持ち直した。
そう、私のお金は増えた。
正確には公爵家の財産が数倍増えた。株を購入してから1ヶ月も経ってないのに。
お父様にお願いして、公爵領の余暇資金と計上されていたもの殆どを、ここだと言うタイミング。隣国が叔父伯爵会社への財政支援に乗り出したと情報が公開される〝直前〟。←(ちゃっかり事前に情報入手した。)
そう、情報公開〝直前〟に隣国の下がりきった株へと投資した。公爵家の余暇資金殆どを注ぎ込んだ。
※危ないので皆は真似しないでください。
因みにそれって何かの法に触れそうじゃない?と思うそこの貴方。
先日王立図書館にてその辺りは勉強済みなので安心欲しい。
前世ならばインサイダー取引法なるもの等があったようだが、今世には無い。
それは何故か?
前世では当たり前化されていても、今世でそうとは限らない。
インサイダー取引法は、後付けされた法律だからだと答えれば分かりやすいだろうか。
基本的に制限を設ける法律というのは、何か問題が起きて皆一律に守らせる必要が出てこそ、法律化する。
けれど、ここはファンタジーの世界だからなのか、そんな法律が無くても今は問題化されていない。
つまり、今世においては何の違法行為も行われてはいない。
私のような人間もいるから、話す相手が子供であろうと、おいそれと情報漏洩をしてはならないので情報管理は本当に気を付けたいものである。
・・とにかくそんな訳で、買い付けた株を今現金化すると、元金より数倍に増えている。そんなに増えるかって?増えます。株なので。まだ少ないくらいですね。あの時の隣国での状況考えると。
本当は…経済危機がおきてから買いたかったんだけど…。何故ならリ○マンショックがおきたとき、株価はあり得ないくらい暴落した。その日に買えた人は後日ボロ儲けしただろう。
経済危機の煽りを受けない職業の平民に生まれていたら私はこの経済危機が起こるまで傍観し、株を買っただろう。その場合数十倍…否、数百倍の利益を狙えたと思う。
隣国も国際問題までの懸念は発生させたくないだろうと踏んだのもあり、色々対策を講じたようで、予想通り株価はあれ以上暴落しなかった。緩やかに戻りつつある。
しかも。購入当時は隣国通貨の価値も下がっていた時だったので、為替の利益でも自国の通貨に変えた時に相当な稼ぎを期待出来る。
(でも、まだ売り時じゃない…ルイスとの婚約で税収が増えそうだしね。資金繰り悪化対策はこんなもんで良いでしょう。あとは、あれとこれと、人員整理して一先ずは合格ラインね。)
「おっ。ライザ、機嫌が良いな!本当におまえは笑顔が似合う♪天使だなぁ。可愛いなぁ♪」
ホクホクした顔で歩いてきた私に両手を広げてきた父の元へと、素直に飛び込む。
「ふふふ!お父様大好き!」
「何て可愛い娘なんだ~。何か欲しいものはあるか?」
「うん!ある~♥ライザ、公爵家の人事権欲しい♥」
そして上がるタイミングを予想出来る立場だったから。←こんな事普通はまずあり得ない。※ていうか、してはいけない。
けれどこれには、理由がある。
前提条件として説明すると、隣国にあるルイスの叔父伯爵の会社、前に放っておくとヤバイと言う事は伝わっていたかと思う。(ライザの介入でルイスの貢献になれず、アウステル公爵領の財源を使えなくて倒産しそうな会社の事だ。)
私自身はこれから起こり得る危険性を、父づてに対策した。(一応父は公爵です。)
隣国の貴族に婿養子となった親戚と、隣国にも会社を持っている親戚。(再三言うと、一応父は公爵。つまり6人兄弟とその他の分家の中で、力関係は父が上と言うのが根付いてる。そんな人がまともな事言ったら言う事聞くしか無くなる。…らしい。byライザ叔父)
つまり、あのヤバそうな状況をどうにかする為に、叔父伯爵の会社が倒産する前に、私は以下2つの方法どちらかで対策しようとした。
1.隣国の王宮財政管理部が叔父伯爵会社へ財政支援をするよう外交政治で誘導する。
2.叔父伯爵会社倒産前に他企業に買収してもらう。
これをすれば良いのだ。今回は1.2に関わる人々が、他人事だと言って放置するからやばくなると言う単純な話。皆で何とかしようとしたら起こらない出来事なのだ。
これはきっと、投資家ですら皆、流石に1.2どっちか何かやるだろうと思ってるみたいだが、前世で同じようなリ○ショックが起きたときは誰も何もしなかった。
その場合に起こり得る…というか、前世で実際に起こった出来事をまんま紙に書いて、隣国のあらゆるツテに父が渡したのと、父にトルマリン皇国の王宮へ至急対応案件として持って行って貰った。外交部に。(何度も言うけど父は一応公爵です。)
それで外交部に隣国に交渉しに行ってもらった。
何故ならリ○マンショックは経済危機で終わったけど、あれもその後の対応ミスしていたらもっと酷い世界恐慌となる案件だった。
つまりこの世界で、世界恐慌とならない保証はない。
と言うプレゼン資料を、父に渡して一緒に練習した結果。
奇跡的に外交部で話の通じる人が居てくれたので動いてくれた。普段から信用ある人みたいで、皇帝陛下の承諾も得てくれた。
万が一、経済危機および世界恐慌が起こった場合に起こり得る、我国における損害の可能性も添えて隣国に提示し、注意喚起したのだ。
注意喚起にも関わらず、対策を講じずいた場合の損害賠償をどのくらい払ってもらうかの指標と共に。
ええ。私のお父様は無能力者なれど、娘への溺愛は本物だった。まさか此処まで言うとおり振る舞ってくれるとは。
おかげで隣国も国際問題に発展するリスクはとれなかったのか、叔父伯爵会社倒産前に財政支援を決めたようで、その後何処かの民間会社が買収したらしい。
これで投資家達も安心だ。
そこで今回私が買った株の話に戻ると、実は、叔父伯爵会社の潰れる原因になった、隣国で流行っていた貧民にローンを組ませるやつは皆危ういと気付き広まっているピークだった。
その商売が失策である事は国内外で囁かれ始めており、他国の投資家を中心にこのまま叔父伯爵会社を始め、他の会社もやばいかも?倒産するかも?隣国経済やばいかも?って思われていたりした。(自分の国もやばくなるまでは思ってないみたいだったけど。)
→だからあの時点で隣国の株価は下落していた。そこで私が株を購入した。倒産したらもっと下落してたけれど。その前に隣国の王宮が対策を真剣に考慮してくれたので株価は持ち直した。
そう、私のお金は増えた。
正確には公爵家の財産が数倍増えた。株を購入してから1ヶ月も経ってないのに。
お父様にお願いして、公爵領の余暇資金と計上されていたもの殆どを、ここだと言うタイミング。隣国が叔父伯爵会社への財政支援に乗り出したと情報が公開される〝直前〟。←(ちゃっかり事前に情報入手した。)
そう、情報公開〝直前〟に隣国の下がりきった株へと投資した。公爵家の余暇資金殆どを注ぎ込んだ。
※危ないので皆は真似しないでください。
因みにそれって何かの法に触れそうじゃない?と思うそこの貴方。
先日王立図書館にてその辺りは勉強済みなので安心欲しい。
前世ならばインサイダー取引法なるもの等があったようだが、今世には無い。
それは何故か?
前世では当たり前化されていても、今世でそうとは限らない。
インサイダー取引法は、後付けされた法律だからだと答えれば分かりやすいだろうか。
基本的に制限を設ける法律というのは、何か問題が起きて皆一律に守らせる必要が出てこそ、法律化する。
けれど、ここはファンタジーの世界だからなのか、そんな法律が無くても今は問題化されていない。
つまり、今世においては何の違法行為も行われてはいない。
私のような人間もいるから、話す相手が子供であろうと、おいそれと情報漏洩をしてはならないので情報管理は本当に気を付けたいものである。
・・とにかくそんな訳で、買い付けた株を今現金化すると、元金より数倍に増えている。そんなに増えるかって?増えます。株なので。まだ少ないくらいですね。あの時の隣国での状況考えると。
本当は…経済危機がおきてから買いたかったんだけど…。何故ならリ○マンショックがおきたとき、株価はあり得ないくらい暴落した。その日に買えた人は後日ボロ儲けしただろう。
経済危機の煽りを受けない職業の平民に生まれていたら私はこの経済危機が起こるまで傍観し、株を買っただろう。その場合数十倍…否、数百倍の利益を狙えたと思う。
隣国も国際問題までの懸念は発生させたくないだろうと踏んだのもあり、色々対策を講じたようで、予想通り株価はあれ以上暴落しなかった。緩やかに戻りつつある。
しかも。購入当時は隣国通貨の価値も下がっていた時だったので、為替の利益でも自国の通貨に変えた時に相当な稼ぎを期待出来る。
(でも、まだ売り時じゃない…ルイスとの婚約で税収が増えそうだしね。資金繰り悪化対策はこんなもんで良いでしょう。あとは、あれとこれと、人員整理して一先ずは合格ラインね。)
「おっ。ライザ、機嫌が良いな!本当におまえは笑顔が似合う♪天使だなぁ。可愛いなぁ♪」
ホクホクした顔で歩いてきた私に両手を広げてきた父の元へと、素直に飛び込む。
「ふふふ!お父様大好き!」
「何て可愛い娘なんだ~。何か欲しいものはあるか?」
「うん!ある~♥ライザ、公爵家の人事権欲しい♥」
35
あなたにおすすめの小説
【完結】私ですか?ただの令嬢です。
凛 伊緒
恋愛
死んで転生したら、大好きな乙女ゲーの世界の悪役令嬢だった!?
バッドエンドだらけの悪役令嬢。
しかし、
「悪さをしなければ、最悪な結末は回避出来るのでは!?」
そう考え、ただの令嬢として生きていくことを決意する。
運命を変えたい主人公の、バッドエンド回避の物語!
※完結済です。
※作者がシステムに不慣れかつ創作初心者な時に書いたものなので、温かく見守っていだければ幸いです……(。_。///)
※ご感想・ご指摘につきましては、近況ボードをお読みくださいませ。
《皆様のご愛読に、心からの感謝を申し上げますm(*_ _)m》
転生したら悪役令嬢だった婚約者様の溺愛に気づいたようですが、実は私も無関心でした
ハリネズミの肉球
恋愛
気づけば私は、“悪役令嬢”として断罪寸前――しかも、乙女ゲームのクライマックス目前!?
容赦ないヒロインと取り巻きたちに追いつめられ、開き直った私はこう言い放った。
「……まぁ、別に婚約者様にも未練ないし?」
ところが。
ずっと私に冷たかった“婚約者様”こと第一王子アレクシスが、まさかの豹変。
無関心だったはずの彼が、なぜか私にだけやたらと優しい。甘い。距離が近い……って、え、なにこれ、溺愛モード突入!?今さらどういうつもり!?
でも、よく考えたら――
私だって最初からアレクシスに興味なんてなかったんですけど?(ほんとに)
お互いに「どうでもいい」と思っていたはずの関係が、“転生”という非常識な出来事をきっかけに、静かに、でも確実に動き始める。
これは、すれ違いと誤解の果てに生まれる、ちょっとズレたふたりの再恋(?)物語。
じれじれで不器用な“無自覚すれ違いラブ”、ここに開幕――!
本作は、アルファポリス様、小説家になろう様、カクヨム様にて掲載させていただいております。
アイデア提供者:ゆう(YuFidi)
URL:https://note.com/yufidi88/n/n8caa44812464
【完結】名前もない悪役令嬢の従姉妹は、愛されエキストラでした
犬野きらり
恋愛
アーシャ・ドミルトンは、引越してきた屋敷の中で、初めて紹介された従姉妹の言動に思わず呟く『悪役令嬢みたい』と。
思い出したこの世界は、最終回まで私自身がアシスタントの1人として仕事をしていた漫画だった。自分自身の名前には全く覚えが無い。でも悪役令嬢の周りの人間は消えていく…はず。日に日に忘れる記憶を暗記して、物語のストーリー通りに進むのかと思いきや何故かちょこちょこと私、運良く!?偶然!?現場に居合わす。
何故、私いるのかしら?従姉妹ってだけなんだけど!悪役令嬢の取り巻きには絶対になりません。出来れば関わりたくはないけど、未来を知っているとついつい手を出して、余計なお喋りもしてしまう。気づけば私の周りは、主要キャラばかりになっているかも。何か変?は、私が変えてしまったストーリーだけど…
悪役令嬢に転生したので地味令嬢に変装したら、婚約者が離れてくれないのですが。
槙村まき
恋愛
スマホ向け乙女ゲーム『時戻りの少女~ささやかな日々をあなたと共に~』の悪役令嬢、リシェリア・オゼリエに転生した主人公は、処刑される未来を変えるために地味に地味で地味な令嬢に変装して生きていくことを決意した。
それなのに学園に入学しても婚約者である王太子ルーカスは付きまとってくるし、ゲームのヒロインからはなぜか「私の代わりにヒロインになって!」とお願いされるし……。
挙句の果てには、ある日隠れていた図書室で、ルーカスに唇を奪われてしまう。
そんな感じで悪役令嬢がヤンデレ気味な王子から逃げようとしながらも、ヒロインと共に攻略対象者たちを助ける? 話になるはず……!
第二章以降は、11時と23時に更新予定です。
他サイトにも掲載しています。
よろしくお願いします。
25.4.25 HOTランキング(女性向け)四位、ありがとうございます!
【完結】【35万pt感謝】転生したらお飾りにもならない王妃のようなので自由にやらせていただきます
宇水涼麻
恋愛
王妃レイジーナは出産を期に入れ替わった。現世の知識と前世の記憶を持ったレイジーナは王子を産む道具である現状の脱却に奮闘する。
さらには息子に殺される運命から逃れられるのか。
中世ヨーロッパ風異世界転生。
公爵令嬢は、どう考えても悪役の器じゃないようです。
三歩ミチ
恋愛
*本編は完結しました*
公爵令嬢のキャサリンは、婚約者であるベイル王子から、婚約破棄を言い渡された。その瞬間、「この世界はゲームだ」という認識が流れ込んでくる。そして私は「悪役」らしい。ところがどう考えても悪役らしいことはしていないし、そんなことができる器じゃない。
どうやら破滅は回避したし、ゲームのストーリーも終わっちゃったようだから、あとはまわりのみんなを幸せにしたい!……そこへ攻略対象達や、不遇なヒロインも絡んでくる始末。博愛主義の「悪役令嬢」が奮闘します。
※小説家になろう様で連載しています。バックアップを兼ねて、こちらでも投稿しています。
※以前打ち切ったものを、初めから改稿し、完結させました。73以降、展開が大きく変わっています。
転生しましたが悪役令嬢な気がするんですけど⁉︎
水月華
恋愛
ヘンリエッタ・スタンホープは8歳の時に前世の記憶を思い出す。最初は混乱したが、じきに貴族生活に順応し始める。・・・が、ある時気づく。
もしかして‘’私‘’って悪役令嬢ポジションでは?整った容姿。申し分ない身分。・・・だけなら疑わなかったが、ある時ふと言われたのである。「昔のヘンリエッタは我儘だったのにこんなに立派になって」と。
振り返れば記憶が戻る前は嫌いな食べ物が出ると癇癪を起こし、着たいドレスがないと癇癪を起こし…。私めっちゃ性格悪かった!!
え?記憶戻らなかったらそのままだった=悪役令嬢!?いやいや確かに前世では転生して悪役令嬢とか流行ってたけどまさか自分が!?
でもヘンリエッタ・スタンホープなんて知らないし、私どうすればいいのー!?
と、とにかく攻略対象者候補たちには必要以上に近づかない様にしよう!
前世の記憶のせいで恋愛なんて面倒くさいし、政略結婚じゃないなら出来れば避けたい!
だからこっちに熱い眼差しを送らないで!
答えられないんです!
これは悪役令嬢(?)の侯爵令嬢があるかもしれない破滅フラグを手探りで回避しようとするお話。
または前世の記憶から臆病になっている彼女が再び大切な人を見つけるお話。
小説家になろうでも投稿してます。
こちらは全話投稿してますので、先を読みたいと思ってくださればそちらからもよろしくお願いします。
【完結】その令嬢は号泣しただけ~泣き虫令嬢に悪役は無理でした~
春風由実
恋愛
お城の庭園で大泣きしてしまった十二歳の私。
かつての記憶を取り戻し、自分が物語の序盤で早々に退場する悪しき公爵令嬢であることを思い出します。
私は目立たず密やかに穏やかに、そして出来るだけ長く生きたいのです。
それにこんなに泣き虫だから、王太子殿下の婚約者だなんて重たい役目は無理、無理、無理。
だから早々に逃げ出そうと決めていたのに。
どうして目の前にこの方が座っているのでしょうか?
※本編十七話、番外編四話の短いお話です。
※こちらはさっと完結します。(2022.11.8完結)
※カクヨムにも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる