未定義軌道【trajectory: undefined】
某国の宇宙開発計画を阻止するため、極秘任務として発射施設へ潜入したスパイ・神崎晃司。
だが作戦中のわずかな誤作動が、あり得ない事態を引き起こす――ロケットの“強制発射”。
軌道は未定義。帰還手段なし。
任務は成功したはずだった。
だがその直後、神崎は“何か”に観測されていることに気づく。
それは生命体とも機械ともつかない存在。
人類の歴史を記録し、未来を選別する“観測者”。
『お前たちは非効率だ』
その一言をきっかけに、
神崎は“観測される側”から“観測を乱す側”へと踏み出す。
最適化か、選択か。
決定か、自由か。
すべてが管理される世界で、
一人の人間が“未定義”を選び続ける。
これは、
決められた結末を拒む物語。
そして――
まだ何も決まっていない、物語。
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