終末期-レッドポット-

 その日、流星群が降った。

 世界全てが溶けるように流星群に包まれる。

 津波が押し寄せ、全ての国は滅んだ。

 しかしある一ヶ所だけは無事だった。

 その場所は、高遠神社。

 巫女装束の黒髪の美しい、年若き少女が舞う。

 すると、時間が遡るように世界の変化が修復されていく。

 まるで夢でも見ているのではないかと錯覚を覚える。

 それは世界の変化の修復ではなく、舞う少女にだ。

 どこか浮世離れした巫女装束の少女。

 何が起きているのか?何故、この神社だけは無事なのか?

 少女は一体何者なのだろうか?

 そして僕を壊すように感じる心臓の鼓動は?
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