事件ノート

『未来は変えることができても、過去を変えることができない』

 それが世界のルールである。

 これから僕周辺で起きる事件全てが、とあるノートに書かれていた。

 ノートの元々の所有者であった友人の笹山健治(ささやまけんじ)。彼が死ぬその前日にノートを手渡された。

 笹山は自分が死ぬ未来を予測していた?何故ならそのノートには、笹山の死因や死亡時刻が事細かに書かれていた。

 ノートにそれ以前に書かれている文章、それらは過去に起こった事件。まさかと思うが、それらも予測していた?

 だけど、それは間違いだった。

 そのノートには一日先に起こる事件が記される。

 どういう仕組みでノートに書き記されているのかわからない。しかし、書かれた事件は現実になる。

 どうして笹山は、僕にそのノートを託したのか?
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