神殺しのなんでも屋〜身勝手な理由で異世界に巻き込まれ召喚された俺は神を殺して好き勝手する事にした〜


 俺は加代田敏夫(かよだとしお)、二十歳。

 東京都西部、いわゆる二十三区ではない市部に住んでいる男だ。都内とは言っても自然が多い地域で親から譲り受けた商店を営んでいる、いわゆる自営業というやつだ。

 ある日、俺が庭木を切る為に使う道具の手入れをしていると店の前にいた学生達が次々と消え始める。それは俺の身にも及び…。

 気付くとそこは真っ白な空間、目の前には神を名乗る胡散臭い奴がいた。

「やっとお目覚めかい?やはりコーコーセーとかと比べて歳をとってる分、起きるのも遅いねー。他のみんなは行っちゃったよ。ほら、キミも早く行った!行った!」

「ハア?何言ってんだ、お前?」

「あー、分からないかなー?異世界だよ、異世界。ここは異世界でキミはこの世界の創造神たる僕が連れてきた。だからこの世界で僕の役に立ってよ、その為に呼んだんだからさー!あっ、そうそう!もうチキューには戻れないからね。僕、帰す気はないし」

「ふざけんなテメー!!」

 そう言って俺は手にしていた道具を神と名乗った奴に叩きつけようとした。

「いやー、たまにいるんだよねー。こういう馬鹿な反撃しようとするヤツが。無力な人間が神をどーこーできる訳ないじゃん♪」

 そう言って余裕こいてた神。だが、しかし…。

「ふふん♪無能な人間が何をしようと痛くもかゆくも…ぎゃ、ぎゃああああッ!!」

 かくして始まる加代田敏夫の異世界生活、神を殺して手に入れたスキルとやらを使って無双し始める

 その職業は商人であった。
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