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抱き合うユリウスとユリーナ母さんの唇を重ねている姿を側で見ていたアドルフさん達はポカーンとした顔と真っ赤に成っている顔で離れる事が惜しむかのように未だに体から離れない2人の姿を見ていた。
「……なぁ…隊長とユリーナ様って俺達が居ること忘れてないか?もう2人の世界に入っていると言うか……」
「…隊長が羨ましいな……俺も早く彼女が欲しいな…良いよなアドルフは彼女がいてさ、今度彼女と会った時に隊長のあの激しい口付けをしてみたらどうなんだ?彼女驚いて惚れ直して暮れるかも…」
「……彼女とは別れた……」
「「は?」」
騎士仲間達はアドルフさんが彼女と別れたと聞き未だに信じては居ない様子だった。
「えっ、別れた…って、お前達結構仲良かったじゃないか何で…?」
「そうだよ、俺達に見せ付けていたじゃないかお前達」
「……いや、見せ付けては居ないよ…彼女好きな人が出来たから別れたいとこの前会った時に話していたんだ…だから彼女は今は居ない」
「「……」」
そうか…だからあんなに酒を飲んで居たのかと騎士2人はアドルフさんの側に寄り2人でアドルフさんの背中を叩いて慰めていた
「俺達が居るから大丈夫だ落ち込む事無いさ」
「そうさ、お互い彼女が居ないもの同士また湧き水場所に彼女探しに行こうぜ」
「……何故彼女探しに湧き水場所何だよ」
アドルフさんは騎士2人を見てお前達と一緒にするな見たいな顔を見せていた。
ユリウスとユリーナ母さんの近くに俺と王様が一緒にいるその近くでユリウスの姿を見ていたアノルドさんは険しい顔を見せて王様に話し掛けていた
「…王様いつまでブランシェ侯爵とユリーナ様との接触をそのままにするのですか?それにお二方の今の姿をカイト様に御見せする訳には…」
アノルドさんは子供の俺が見るにはユリウスとユリーナ母さんの口付けは激しすぎると思った様で王様にカイトに見せない事を話しをしていた。
「…カイトには見せない方が良いと言うが…ブランシェ家でのこの夫婦の口付けは家族皆見て知っている姿で毎日こんな感じだそうだぞ……」
「!」
アノルドさんはこの姿を家族が皆見ているのか?と王様から聞きユリウス達の方を見た。
森の巣で見掛けたユリウスとルィーズ伯爵夫人との口付けとは違う、長年夫婦として一緒に過ごして来たと思わせる口付けを交わしている姿を見てアノルドさんは俺の方を向いていた。
俺はまだ唇を重ねて抱き合う姿を見せているユリウスとユリーナさんを見ていた。
以前はお互い抱き合いキスをする姿が嫌だった。
だが今は自然とその姿を見ても嫌だとは思わなくなり逆に2人の姿を見ていると綺麗だな…と思って見ていた。
「コホン…!」
とわざとらしい咳払いが聞こえ俺はその声に顔を向けた…アノルドさんが手を口元へおさえ顔が少し赤く成っている事が分かり俺がユリウス達を見ていたから余り見るなと言いたいのかなと俺は
「ハハハ」と笑いユリウス達に声を掛けた。
「父様、母様ここは屋敷では無いよ皆困っているから離れた方が良いと思うけど」
「えっ」
「あっ」
と俺の声を聞いたユリウス達が今まで重ねていた唇を離しユリウスは手を頭にやり困り顔をして、ユリーナさんは顔を赤く染め
お互い照れた姿を見せている光景は俺が良くベビーベッドの中でメイド長に注意を受けていたあの頃の2人の姿を思い出されていた。




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