馬鹿の街 ーナッラゴーニエンー
ある小さな港町で、船大工の小僧として雇われていた少年ニールは、日々いろんなことに悩んでいた。
「何でこんな下働きばかりしてる」
「これが何の役に立つんだ」
「俺はこんなことをしているべきなのか」
ほとんどため息のような悩み。それだけでなくとも、いろんなことがニールには気になって、仕事はいつまでも叱られてばかり。
何か偉大なことをしてやろうだとか、金持ちになってやろうとも思わない。だが、何か。
どこに手を伸ばせばいいのかも分からず、ただ空を眺める。海風ばかりが物言いたげに彼の髪をなびかせた。
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