推しをいじめろなんて無理です! 〜断罪イベントを楽しみたい悪役令嬢、尊さの過剰摂取で推し活が止まりません〜
乙女ゲーム『聖なる乙女のプラチナ・ロンド』をこよなく愛する、重度のオタクな私。
私の人生のすべては、ゲームのヒロインである平民出身の聖女・クロエちゃん!
天使のような笑顔と健気な姿は、生きているだけで世界を救うレベルの尊さである。
――そんなある日。
徹夜の「推し活」の末に倒れた私が目を覚ますと、そこは……大好きな乙女ゲームの世界!?
しかも転生先は、クロエちゃんをいじめ抜き、最終的に王子から手酷く断罪される運命の悪役令嬢、エレノア・フォン・ヴァルハイトだった!
「えっ……私、悪役令嬢なの!?」
一瞬絶望しかけた私だったが、すぐに気づいてしまった。
学園に入学すれば、悪役という最前線の特等席で「生のクロエちゃん」を拝めるということに!
「よし! 原作通りに嫌われ役を演じきり、最後に断罪されて華麗に退場! 二人のハッピーエンドを笑顔で見届けてみせる!」
オタクとしての使命感に燃え、気合い十分で迎えた学園生活。
しかし――私は重大な壁にぶち当たることになる。
「い、いじめなきゃいけないのに……っ! 目の前の推しが尊すぎて手が動かない……!!」
目の前に本物の推しがいる歓喜と、原作通りにいじめて「断罪イベント」を発生させなければならないという使命感。
その狭間で葛藤するエレノアだったが、あまりの「尊さ」に正気を保てず、彼女の行動は明後日の方向へと暴走をはじめてしまい……!?
「推しを愛でたい」と「断罪されたい」がせめぎ合う!
推しが尊すぎて悪役になりきれない令嬢の、波乱に満ちた(?)学園ライフ小説
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