忘れさられた孤独な王子は冷酷皇帝に攫われる

王宮の外れの古ぼけた後宮に、誰からも顧みられない孤独なティアドラ国第4王子ルカスが、日々を何とか生きていた。ある日隣接するハウヴァハーン帝国が攻めてきた。皇帝はルカスの親兄弟を目の前で処刑し、帝国に連れ帰る。それは、6歳の時半年だけ魔法と生活の面倒を見てくれた「先生」、義兄王太子エカリオンの願いだった。
だが、諦めきれなかったエカリオンは、愛妾となったルカスの寝室に押し入り、愛を告げ、無理矢理体を繋ぎ、助けに来ると言い残して去る。
魔法士として教えを受けることになり、愛妾以外の自分の価値をあげようと頑張るルカスだったが…
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