光の瀑布──1945.08.xx

1945年8月。身重の律子は、東京の海辺で一人、夫の帰りを待っていた。

夫・忠司は南方戦線への途上で行方不明。兄がもたらした情報は、彼の乗った船が撃沈されたという非情なものだった。戦争がすべてを奪い去り、希望が見えない毎日。しかし、律子は義理の両親のために、夫の故郷・広島へと向かうことを決意する。

「この子に父親の顔を見せてやりたい。ただそれだけなのに」

広島行きの汽車を待つ駅で、律子は人混みの中に、紛れもない夫の姿を見つける。それは、現実か、それとも――。
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