黒竜様の花嫁候補 〜本当に私でよろしいですか?〜
黒竜の花嫁に選ばれる事は、この国ではとても誉れ高い事である。
けれど、その条件は決まっていた。
白い髪をしている事、青い瞳である事。そして前世の事を覚えている事。
伯爵令嬢であるレイシスは白い髪と青い目をしていた為に、物心つく頃に黒竜の花嫁の話を聞かされて育った。
(もしかしたら黒竜様の花嫁になれるかも)
そうして内心期待をしていたのだけれど、もう一つの条件だけはどうしても満たせなかった。
昔の事を全く思い出せないのだ。
前世の記憶など欠片も浮かばないまま、初めて黒竜と対面することになった。
けれど懐かしい気持ちも思い出も湧き上がらない。
唯一思い浮かべられたのは「黒竜の赤い瞳が好物の果物にそっくり」という事だけ。
なのに何故か黒竜はレイシスに求婚した。
前世の記憶がないと伝えても、「その内に思い出す」と言われてしまい、そのままレイシスは婚約者として迎え入れられた。
黒竜は優しく、レイシスをとても大事にしてくれる。
嬉しさと共に罪悪感が募る。
(本当に私が花嫁なの?)
一向に記憶は戻らず、けれど胸には愛しさが芽生え続ける。気づけば結婚の日となった。
彼と一緒になれる嬉しさと、彼を騙していないかという不安がぐるぐるしている中、一人の女性が現れた。
白い髪と、青い目を持つ美しい女性は、黒竜とレイシスの前に立ってこう言った。
「私が本当のあなたの花嫁です」
ハピエン、両片思い、ご都合主義大好きな作者によるお話です(*´ω`*)
カクヨムさん、小説家になろうさんにも投稿しています、よろしくお願いします☆
表紙絵は猫絵師さんに描いて頂きました!
けれど、その条件は決まっていた。
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けれど懐かしい気持ちも思い出も湧き上がらない。
唯一思い浮かべられたのは「黒竜の赤い瞳が好物の果物にそっくり」という事だけ。
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白い髪と、青い目を持つ美しい女性は、黒竜とレイシスの前に立ってこう言った。
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