醜いのは誰でしょうか
「君が好きだよ」って、言ったのに。
まだはっきりと覚えている。家の薔薇園の中で、貴方は私に言った。私を愛してると、私を好きだと言った。甘い声で、私に言った。
目の見えない貴方と醜い私はいつもその薔薇園にいた。それが、私たちの世界だったから。
貴方は薔薇の香りしか感じることができなかったから、私は貴方に薔薇の色と、その素晴らしさを伝えた。
そうしたら貴方は、私を薔薇のようだと言って褒めてくださった。貴方の心は薔薇のように美しいと。私の最愛だ、とも。私は幸福だった。
貴方はいつも、醜いと罵られる私を慰めてくれた。貴方は私の気持ちを一番にわかってくれて、私も貴方の気持ちが痛いほど良く理解ができた。
でも、今ではどうでしょうね?
今までは私が貴方の世界の全てだったのに、彼の中で私が一番だったのに。
もう貴方は違う世界を知ってしまった。私の手からすり抜けて、香り高く咲き誇っている花に夢中になっている。私を汚いと、醜いと嘲る貴方は誰? 私を慰めてくれたその声で、今度はみんなのように私を罵る。貴方はその方へ着いてしまって、私の声なんて届かなかった。
もう私は貴方の名を呼ぶことさえも許されない。
それでも私は、貴方のことを忘れない。決して、忘れてはならないと知っているから。私はまた貴方の元へと戻ってくるのよ。そういう運命なの。だから忘れてはいけないの。いくら貴方があの方に夢中になったって、私にどんなことをしたって。私は必ず戻ってくる。
その時まで、待っていてね?
不定期更新です。
まだはっきりと覚えている。家の薔薇園の中で、貴方は私に言った。私を愛してると、私を好きだと言った。甘い声で、私に言った。
目の見えない貴方と醜い私はいつもその薔薇園にいた。それが、私たちの世界だったから。
貴方は薔薇の香りしか感じることができなかったから、私は貴方に薔薇の色と、その素晴らしさを伝えた。
そうしたら貴方は、私を薔薇のようだと言って褒めてくださった。貴方の心は薔薇のように美しいと。私の最愛だ、とも。私は幸福だった。
貴方はいつも、醜いと罵られる私を慰めてくれた。貴方は私の気持ちを一番にわかってくれて、私も貴方の気持ちが痛いほど良く理解ができた。
でも、今ではどうでしょうね?
今までは私が貴方の世界の全てだったのに、彼の中で私が一番だったのに。
もう貴方は違う世界を知ってしまった。私の手からすり抜けて、香り高く咲き誇っている花に夢中になっている。私を汚いと、醜いと嘲る貴方は誰? 私を慰めてくれたその声で、今度はみんなのように私を罵る。貴方はその方へ着いてしまって、私の声なんて届かなかった。
もう私は貴方の名を呼ぶことさえも許されない。
それでも私は、貴方のことを忘れない。決して、忘れてはならないと知っているから。私はまた貴方の元へと戻ってくるのよ。そういう運命なの。だから忘れてはいけないの。いくら貴方があの方に夢中になったって、私にどんなことをしたって。私は必ず戻ってくる。
その時まで、待っていてね?
不定期更新です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
この前、久しぶりにこの作品を読みたくなり探したのですが😅
タイトル名を忘れてしまい探しきらずにいたんです😭😭😭
願いが通じたのか、更新ありがとうございます!
ダメですよ!死んでは!あんな奴らに見返してやりましょう!
結婚前に王子も屑だと分かってよかったのです🥺
旦那様の更新があるのか確認していたら、この作品に行き着きました。
この作品で思ったことは、ヒロインの美しく気高い出で立ちに、この作品の中で、一番美しいのはヒロインじゃないかと思いました。
上っ面しか見ない国王以下、王子、両親、妖精姫が、とても浅ましく、人間的に優れていると勘違いしている勘違い野郎どもだと思いました。
ヒロインは自分の心も姿も醜いと自虐的に思っています。自分を顧みて反省し、浅ましい考えに浸食されないよう自重しています。
だから婚約解消時の気高い態度でいられたと思いました。それを辱める発言しかしない、自分の約束もなかったことにしようとする王子と、容姿だけを見て判断する浅い考えの国王に、どっちが醜いんだよと思いました。
宝石店でのバカップルの言動にも品位が無いですし。ヒロインは王子に執着の態度は見せていないのに、執着されてるだのなんだのと蔑み、それを嬉々として聞いて、会ったこともない女性の悪口を一緒に言う女のどこに、美しさがあるのかと思いました。
人間の本質的な美しさが見られなくなるのなら、王子の視力は治ったのではなく、曇りまくって逆に本当の盲目になったんじゃないかと思いました。
醜いのは誰って、それはヒロイン以下の人間だと思います。
やぎやさんは、負の感情を美しく表現するのが、とても上手だと思います。浅ましい感情もその人を魅力的にしてしまう。色々な心理描写が、文面から伝わっています。
今後の展開が楽しみになりました。
彼女の醜い感情や容姿を美しさに変える力をもつヒロインに、気付いてくれる男性に巡り会えるのを楽しみにしています。
長編で完結になってますが…長編で完結なんでしょうか??( ・∇・)??
すみません💦間違えていました……。
全然完結じゃないですね……。
ご指摘ありがとうございます!
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。