【完結】伯爵令嬢が効率主義の権化だったら。 〜ドレス汚し犯(侯爵子息)の行き着いた先〜

「……何でなんだ」
 硬い表情でそう尋ねてくる問題の侯爵子息と、セシリアは今真っ向から対峙する。
 
 ***

 
 社交界デビューの日。
 初対面で伯爵令嬢・セシリアのドレスに葡萄色のシミが作られた事件から、はや数ヶ月。

「別に悪気は無かったんだ。足がもつれてつい、な」

 などというバレバレな言い訳をした侯爵子息にセシリアが仕返しとしっぺ返しを繰り広げ、今やそれが社交場のトレンドワードとなっていた。

 そのせいでものの見事に貴族としての影響力を失いつつある侯爵家。
 そんな彼らを尻目に、セシリアは平和な日々を送っていたのだが……?

 
 やってくる侯爵子息。
 待ち受けるセシリア。
 彼女の後ろに控える執事・ゼルゼンに……意味もなく巻き込まれるセシリアの友人・レガシー。

 それぞれの思いが交錯し、ついに何かが変化する。
 
 『効率主義な令嬢シリーズ』侯爵子息編、ついに完結。


  ◇ ◆ ◇


最低限の『貴族の義務』は果たしたい。
でもそれ以外は「自分がやりたい事をする」生活を送りたい。

これはそんな願望を抱く令嬢が、何故か自分の周りで次々に巻き起こる『面倒』を次々へと蹴散らせていく物語・『効率主義な令嬢』シリーズの第5部作品です。

※本作品までのあらすじを第1話に掲載していますので、本編からでもお読みいただけます。
 もし「きちんと本作を最初から読みたい」と思ってくださった方が居れば、第2部から読み進める事をオススメします。
 (第1部は主人公の過去話のため、必読ではありません)

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