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6話
しおりを挟む「まずはクリス様、あなたに対する慰謝料を金貨百枚請求させていただきます」
「は、はぁっ!?」
クリスは私が慰謝料を請求したことに驚いた。
金額が多いから驚いているのだろうか。相場のはずなのだが。
「何で慰謝料を請求されるんだ!」
「何でって、浮気したうえに婚約破棄をしたからですが?」
「もう資金援助の打ち切りをしただろう!」
「はぁ? 何を言っているんですか? それとこれとは話が別でしょう?」
私はクリスへ嘲笑を向ける。
「資金援助打ち切りは婚約破棄して貴族としての契約がそこで終わるからです。慰謝料はあなたの浮気に対して請求するんですが?」
私の言っていることは正当な主張であり、権利だ。
「まさか、援助打ち切りだけで贖罪になると? さすがに考えが甘いんじゃないですか?」
「お、俺はそんなの認めない! 不公平だ!」
不公平? どこが?
私は呆れてため息をついた。
「いや、あなたが認めなくても、法律で決まっているんでけど」
「とにかく嫌だ! 何故俺だけが責められるんだ!」
私はもうクリスのことは無視することにした。
そして、次に私はユーティに目を向けた。
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