私と結婚しとけばよかったですって? ホホホ、片腹痛いわ♪
「君って空気みたい。僕、燃えるような恋がしたいんだ」
そんな理由で私と婚約破棄してメイドと結婚したカルーゾ伯爵令息ジャコベ。
あれから10年、私はヴァレッティ伯爵夫人となっていた。
夫のアレクシウスは、とても優しくて誠実な人。
ある晩餐会で、今ではカルーゾ伯爵となった元婚約者ジャコベと再会した。
「うわぁ。君、すっごく綺麗だね」
「はい?」
「そんなに綺麗になるなら、君と結婚しとけばよかったよ」
「……あの」
馴れ馴れしくしないで頂ける?
「ねえ、また昔みたいに会おうよ。あの頃を取り戻そう」
「冗談はやめてください。不愉快です」
復縁というか、不倫のお誘いよ。
気持ち悪い。
「エルマ。君への変わらぬ愛が、僕の中で燃えているんだッ!」
「アレクシウス~、変な人がいるの助けてぇ~♪」
さあ、本当の愛をご覧あそばせ!
愛妻家とはこういうものよ!
そんな理由で私と婚約破棄してメイドと結婚したカルーゾ伯爵令息ジャコベ。
あれから10年、私はヴァレッティ伯爵夫人となっていた。
夫のアレクシウスは、とても優しくて誠実な人。
ある晩餐会で、今ではカルーゾ伯爵となった元婚約者ジャコベと再会した。
「うわぁ。君、すっごく綺麗だね」
「はい?」
「そんなに綺麗になるなら、君と結婚しとけばよかったよ」
「……あの」
馴れ馴れしくしないで頂ける?
「ねえ、また昔みたいに会おうよ。あの頃を取り戻そう」
「冗談はやめてください。不愉快です」
復縁というか、不倫のお誘いよ。
気持ち悪い。
「エルマ。君への変わらぬ愛が、僕の中で燃えているんだッ!」
「アレクシウス~、変な人がいるの助けてぇ~♪」
さあ、本当の愛をご覧あそばせ!
愛妻家とはこういうものよ!