竜人王子の魔女っ子リスタート〜優しすぎた竜人王子、裏切りを受けて暴君魔女に回帰する〜
人と魔族が争っていた時代を、竜人の王子――グリム・ノクシアスが終結させた。
小国の召使クレアと結婚するという理由で。
しかし、人間クレアと竜人グリムが結婚するには、どうしても竜人の一族の理解が必要だ。
グリムにはそれをクリアするための計画があった。
「魔族を殲滅して、人間と種族間の和平同盟を結ぶ」こと。
この建前さえあれば、種族を越えた愛が達成される。
その夜、悲劇が起きた。
竜山の麓で同盟を結ぶための交渉を取り付けたグリム。
だが、様子がおかしかった。
集まった全員がグリムを殺すための武器を持っている。
相手の要求は一つだった。
「魔竜因子を止めろ」
〝魔竜因子〟。
かつて、竜殺し――ドラゴンスレイヤーの力を求めた人間を殲滅するための死病。
しかし当のグリムには心当たりがない。
「妹の魔女を救うためには、竜人を殺すしかない」
相手はグリムを殺す気だった。
そして、衝突し――和平の前夜に、「卑怯な力」によって殺された。
「人間への優しさなど、何の意味もなかった……!」
死の間際に深く悔いたその心が、20年前の過去へとグリムを送り返す。
しかし転生先は、自分を呪い殺した〝人間の魔女〟。
……のはずが、その体は魔力もなく、周囲にいじめられるだけの無力な少女だった。
最弱の体に宿る、最強の竜の魂。
王子としての誇りを胸に、今度こそ力で未来を掴み取る。
現役いじめられっ娘が優しさを捨てた暴君として成り上がる。回帰ファンタジー。
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