あなたにおすすめの小説
「愛することはない」が流行っているそうなので、取引終了をお伝えします
学生時代、成績で負けた腹いせに嫌がらせを受けた。更に悪評を流され、社交界での未来を失った「私」は、跡継ぎの座を弟に譲り、領地で働く人生を選んだ。
それから十数年後。かつて自分をいじめた元同級生が、突然領地を訪ねてくる。
用件は息子夫婦の離婚危機についての相談だった。初夜で花嫁に「お前を愛することはない」と言ってしまったらしい。
「昔のことは水に流して仲良くする方法」をアドバイスして欲しい。
そう語る男に、私は静かに告げる。
「私の認識では、あなたの行為はイジメです」
完結 さようならと言った少女と、家族を失った父
私の本当のお母様は、もうこの世界にはいない。
6歳で母を亡くした少女。父親が連れてきた「新しい家族」の輪に入ることも許されず、食事さえ拒むようになった彼女に突きつけられたのは、父からの容赦ない暴言と手酷い一打だった。
「お母様のところへいきます」
一通の遺書を残して冷たい池に消えた少女の、切なくも温かな再スタートの物語。
1億2000万円の豪邸に、私の部屋だけなかった
両親が桜丘市に買ったのは、一億二千万円もする、広さ二百平方メートル近い高級マンションだった。
引っ越し当日、家族のLINEグループに母から動画が届いた。姉の彩音には専用のピアノ室、八歳の弟の悠斗には広々としたゲーム部屋。両親は一番大きな寝室を使うらしい。
私の部屋だけ、どこにも映っていなかった。
「お母さん、私の部屋は?」
「キッチンの隣に納戸があるでしょう。折り畳みベッドくらい置けるわよ。どうせめったに帰ってこないんだから」
「でも、あそこ窓がないよね」
「美琴はお姉ちゃんなんだから、悠斗に譲ってあげなさい。それくらいわかるでしょう?」
また、その言葉だ。
彩音のピアノのために私は塾をやめ、大学の生活費も自分で稼いできた。悠斗が欲しがるものは、私の持ち物でも譲らされた。
今度は、窓のある部屋まで。
返信する代わりにメールを開いた。北海道の雪森町役場から、地域おこし協力隊の採用通知が届いている。学校での美術活動や、使われなくなった校舎の活用に携わる仕事だ。
採用を受けると返信した。
あと半月で、この家を出る。
【短編】もう、どうでもよくなったので
伯爵令嬢のレイチェルは婚約者のレオルドと長年不仲だった。
理由は簡単で彼が生徒会長であるアリアナ王女に対し日も夜もなく焦がれ続けているからだ。
将来彼女の護衛騎士を目指す彼は、レイチェルと二人でいる時も王女に夢中だった。それは恋では無いらしいが、だからといって許容できるわけではない。
婚約者である自分のことも大切にして欲しい、そうレイチェルはレオルドに訴え続けたが彼が頷くことは無かった。だからこそ不仲だったのだ。
けれど最近のレイチェルは機嫌がよく、レオルドと喧嘩することも無い。
レオルドもそんな婚約者に満足げだった。
だから口にした「いつもこうならお前と結婚しても上手くやれそうだ」
レイチェルはにこやかに答えた「そんな未来はございませんわ」
痛みに耐えて愛するあなたを治しましたが、あなたが選んだのは私ではありませんでした。
愛する人を治すため、痛みに耐え、2年間魔法を使い続けた。
その代償に体はボロボロになった。
そんな私をあなたは捨てた。
結末が描きたくて、書いた作品です。
【完結】お父様に愛されなかった私を叔父様が連れ出してくれました。~お母様からお父様への最後のラブレター~
「エリミヤ。私の所に来るかい?」
母の弟であるバンス子爵の言葉に私は泣きながら頷いた。
愛人宅に住み屋敷に帰らない父。
生前母は、そんな父と結婚出来て幸せだったと言った。
私には母の言葉が理解出来なかった。
そんなにその方が気になるなら、どうぞずっと一緒にいて下さい。私は二度とあなたとは関わりませんので……。
男爵令嬢と仲良くする婚約者に、何度注意しても聞いてくれない
そして、ある日、婚約者のある言葉を聞き、私はつい言ってしまうのだった
全五話
※ホラー無し
「先に寝ていていい」と言われたので、夫の帰りを待つのをやめました
王宮勤めの夫は、帰宅が遅い。
私はいつも居間で本を読みながら夫を待ち、帰ってきた彼と少しだけ話をしてから眠る。それが、いつの間にか毎日の習慣になっていた。
けれど、ある晩、
「君まで付き合う必要はない。先に寝ていていい」
夫にそう言われた。
確かに、私が起きて待っている必要などない。食事も湯も、使用人たちがきちんと用意してくれる。
だから、その日から私は夫の言葉どおり、先に休むことにした。
ただそれだけのことだったはずなのに、夫の様子が少しずつおかしくなっていく。
ログインすると感想の投稿ができます。