あなたは私のことを忘れるでしょう

『私が癒しの力を使うと、相手は私のことを忘れてしまう……』

 聖女エマの「癒しの力」には代償があった。癒しを与えた相手は、彼女のことを忘れ去り、生きている限り記憶にとどめることはない。

 それでも教会は彼女に「癒しの力」の行使を強いる。エマの心はすり減り、感情は失われていく。

 そんな中、彼女の暮らす王国は帝国から侵攻を受け劣勢に立たされる。国家存亡の危機。

 国王は武神の加護を受けた第一王子アルベールと聖女エマを最前線に送ることにした。

 その道中、エマはアルベールと心を通わせていくのだが……。
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