誘拐されたい令嬢 〜婚約を避けたかっただけなのに、人生ごとさらわれました〜
エヴァレット伯爵家の長女、リディア・フォン・エヴァレットには、誰にも言えない悩みがあった。
家を継ぐため、望まぬ婚約を受け入れなければならない——
真面目で責任感の強い彼女は、その運命を受け入れる覚悟を持ちながらも、自分の未来を他人に決められることだけは、どうしても受け入れられなかった。
そして彼女が思いついた、とんでもない解決策。
「誘拐されたら、婚約はなくなるのでは?」
こうして始まった、前代未聞の“狂言誘拐計画”。
だが、その秘密は学園の図書館で、ひとりの令息に見抜かれてしまう。
軽薄そうで、妙に観察眼の鋭いその青年は、なぜか彼女の計画に興味を示し——共犯者になると言い出した。
放課後の学園裏門。 用意された馬車。 届く脅迫状。 そして、まさかの実家からの追跡。
王都を駆け抜ける逃避行の先で、リディアが見つけたものとは。
これは、 “誘拐されたい”と願った令嬢が、 思いがけない出会いによって、自分の未来を選び取るまでの物語。
少しおかしくて、 少し眩しい、 共犯から始まる青春ロマンス。
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