鐘愛(しょうあい) ~平家物語「経正都落ち」より~
平安時代末期、平清盛の甥、平経正は仁和寺に稚児として入る。仁和寺の門跡、覚性法親王は経正に琵琶の才を見出し育んだ。やがては「青山(せいざん)」という名器の琵琶を経正に授けるほど、覚性は経正を愛した。だが時代は源平争乱の時代へと突入し、経正もまた平家の武者として戦うことを余儀なくされる。そして平家は負けを重ね、都を落ちる。その時、すでに覚性は亡いが、経正は仁和寺に「青山」を戻す。覚性がどれほど経正のことを鍾愛してくれたかに思いを馳せて。
【表紙画像】
月岡芳年, Public domain, ウィキメディア・コモンズ経由で
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