「義妹をいじめた悪女」と婚約破棄されました――悪名高い大公様の最愛になりましたので、今さら戻れと言われてもお断りです
「義妹をいじめた悪女を、妻にはできない」
慈善演奏会の席で、伯爵令嬢エルヴィラは婚約破棄を告げられた。
義妹は、姉に熱い茶を浴びせられたと泣いている。
婚約者も父も継母も、エルヴィラの話を確かめようとはしなかった。
けれど、婚約を返すことと、罪を認めることは別の話。
家を出た彼女は、あの日、控室にいた縫い子を探し始める。
そばにいるのは、身内さえ容赦なく切り捨てるという「首切り大公」セヴラン。
噂どおりの厳しい判断と、噂にはなかった不器用な恋心。
彼を知るほど、守られるだけではいられなくなる。
今度は自分から、彼に会いたい。触れたい。隣にいたい。
そして真相が明らかになった日、元婚約者は言った。
「それなら、婚約破棄を撤回する」
――今さら、戻れるとお思いですか。
自分の声で名誉を取り戻す令嬢と、彼女だけには恋の言葉がうまく言えない大公の、逆転と溺愛の物語。
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