「正妃は彼女にする。お前は側妃で我慢しろ」と言われました――お断りしたら、隣国の皇帝陛下に「妃は君ひとりでいい」と求婚されました
「正妃は彼女にする。お前は側妃で我慢しろ」
八年間、王太子の婚約者として尽くしてきたアイリス。
彼女の頭に合わせて作られた冠は、目の前で別の女性へ渡された。
それでも側妃として残り、新しい正妃を支えろという。
王太子が信じているのは、彼女が王家との縁を捨てられないこと。
不名誉な死を遂げた父への恩赦を望む限り、最後には折れるはずだと。
「側妃には、なりません」
婚約を終え、父の過去も自分で確かめると決めた彼女が出会ったのは、隣国の皇帝マティアスだった。
人の声を聞き、その人の名を大切にする皇帝。
父のためでも、仕事のためでもなく、ただ「君と踊りたい」と手を離さない。
次は、自分から会いに行きたい。
この人の手を取りたい。
誰かの役に立つためではなく、わたくしが、この人の妻になりたい。
「妃は君ひとりでいい」
唯一の伴侶として望まれる恋が育つ一方、王太子たちはまだ、彼女の忠誠を当てにしていた。
けれど、最後に差し出された恩情を受け取るつもりは、もうない。
悪縁を自ら断ち、父の名と自分の人生を取り戻す反撃。
求婚から婚礼、結婚後も互いを独り占めしたい二人の幸福まで描く、独立完結の異世界溺愛ロマンス。
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「側妃には、なりません」
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次は、自分から会いに行きたい。
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唯一の伴侶として望まれる恋が育つ一方、王太子たちはまだ、彼女の忠誠を当てにしていた。
けれど、最後に差し出された恩情を受け取るつもりは、もうない。
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