「彼女を連れていけ」と、婚約者はわたくしを差し出しました――救い出してくださった辺境伯様に、今度はわたくしから求婚します
旅先の峠で盗賊に襲われたとき、婚約者が守ろうとしたのは、自分自身でした。
「彼女を連れていけ」
身代金目当ての盗賊へ差し出された、伯爵令嬢フィオナ。
それでも生きて帰る機会をつかみ、辺境伯ガレスに救い出されます。
ところが、迎えに来た婚約者は「無事だったのだから」と、彼女に自分の体面を守らせようとして――。
迎えの馬車には乗りません。
あなたとの婚約も、終わりにいたします。
危険なときには迷わず動き、普段はよく笑う辺境伯。
その人と並んで過ごすうち、助けていただいた感謝だけでは説明できない気持ちが育っていく。
会いたい。触れたい。今度はわたくしから、あなたの手を取りたい。
見捨てた男の期待を断ち、次の恋も、結婚相手も、自分で選ぶ。
裏切りから始まる、痛快で甘い異世界恋愛。
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