短距離視界共有しか使えず第二王子との婚約を破棄された魔女令嬢が、盲目の第一王子と共に正義の仮面剣士となって復讐を果たします。

 魔女として生まれたわたしの魔法は、“自分の視界を共有できる”だけ。
 射程が短いため、偵察などの用途には適さず……。
 しかも、視界を共有された相手は自分自身を他者の視点から見ることになるため、まともに動くことすらままならなくなる。

 あまりに使えない力のため魔女資格を剥奪されたわたしは、第二王子から婚約も破棄され、さらに実家から追放された。
 行き着いた先は、失明した第一王子カリス殿下の“お世話係”。

 ――それから三年。

 夜の王都では、仮面の義賊が悪を成敗してまわっている。
 鋭く剣を振るう仮面の剣士と、影の従者……。
 その正体は、カリス殿下と、そして――わたし。

 腐敗した貴族たちの陰謀……王家の継承争い……。
 正体は仮面の下へ隠し、正義を貫く二人の戦いが始まる。

 これは、こちらの顔すら知らぬ“相棒”と歩む、仮面の義賊譚。
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