五つ葉のクローバー
土曜日の午後、東京。
高校三年生の「私」は、親友の美咲とファミレスでくだらない話をしていた。
東京観光の話。
最後のポテトの話。
そんな、いつもと変わらない休日。
ただ一つ違ったのは、隣の席にいた老女が、一枚の古い集合写真を落としていったことだった。
写真には、笑顔の子供たちと、大きな木、白い建物。
そして裏には、青い文字で二つだけ。
『東京』
『4』
翌朝、近くのマンションで一人の男性が死亡したというニュースが流れる。
偶然のはずだった。
だが、ニュース映像の片隅に映っていた人物を見た時、「私」は昨日の写真を思い出す。
やがて東京で始まった小さな違和感は、大阪、福岡、札幌、そしてニューヨークへ。
無関係に見えた事件。
古い集合写真。
匿名の手紙。
五つの都市。
そして、五つ葉のクローバー。
見えている事実は、最初から嘘をついていない。
――ただ、その意味を私たちが間違えているだけだ。
高校三年生の「私」は、親友の美咲とファミレスでくだらない話をしていた。
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