婚約破棄の夜、王太子殿下は私の罪を五つ挙げました。では六つ目だけは、私から告発いたします
「クラリス・ヴァレンティア。今宵、この場をもって、私は君との婚約を破棄する」
王宮夜会の場で、公爵令嬢クラリスは王太子ジルベルトから婚約破棄を宣言される。
挙げられた罪は五つ。
隣国特使との密会。
王太子公務の妨害。
男爵令嬢リゼットへの嫉妬。
王家印章の窃盗。
そして、公爵家の軍事力を使った反逆。
誰もがクラリスを罪人として見つめる中、彼女だけは反論せず、最後まで王太子に罪状を読み上げさせた。
なぜなら、その発言を公の記録に残す必要があったから。
「では六つ目だけは、私から告発いたします」
クラリスが告発したのは、王太子による国家反逆。
婚約破棄は、彼女と公爵家を排除し、隣国との密約を完成させるための断罪劇だった。
五つの罪状は、本当にクラリスの罪なのか。
王太子が隠した六つ目の罪とは何か。
断罪されるはずの公爵令嬢が、証拠と記録で王太子の罪を暴く逆転断罪。
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なぜなら、その発言を公の記録に残す必要があったから。
「では六つ目だけは、私から告発いたします」
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